この記事では、次のような疑問や悩みに答えます。
誤って削除してしまったデータを専門知識なしで簡単に復元したい。
日々パソコンを使用していると、様々なデータを扱います。
データを保存したり、移動や削除したりと、データに対して様々な操作もします。
しかし、データ操作の中にはデータ削除のような取り返しのつかない操作があります。
不要だと思って削除してしまったデータが後で必要になったり、誤った操作でデータを削除してしまった場合、Windowsの標準的な機能で戻せる場合と、そうでない場合があります。
例えば、誤ってファイルを削除してもゴミ箱に入っているだけであれば戻すことが可能です。一方で、ゴミ箱から削除したファイルやゴミ箱を経由しない方法で削除したファイルは、Windowsの標準的な機能で戻すことはできません。
データを復元してくれる業者もありますが、業者に依頼すると数万円以上の費用がかかることもあり、気軽に依頼できるものではありません。
そこで本記事では、誤って削除してしまったデータを簡単な操作で復元可能なデータ復元アプリ「4DDiG」を紹介します。
「4DDiG」を使用することで、業者に依頼することなく誤って削除したデータを復元できます。
分かりやすい画面操作で復元できるので、詳しい知識がなくても安心です。(記事内で実際に復元する様子も紹介しますので、簡単に復元できるイメージを掴んでもらえると思います)
データ復元アプリ「4DDiG」の製品概要
データ復元アプリ「4DDiG」とは
「4DDiG」は、様々なデータ損失シナリオから失われたすべてのデータを高い成功率で復元できるアプリケーションです。
NTFS、FAT、APFS、HFS+、HFS Xなどの1000種類を超えるファイルとすべてのファイルシステムに対応していて、特許技術により、元の形式とサイズを維持したままデータを完全に復元することが可能です。
データを失った状況に関係なく、全てのデータを検索できる業界最高峰のデータ復元方法により、高い復元率を実現しています。
Windows版とMac版が用意されています。
本記事では、Windows版を用いて紹介します。
Windows版は、Windows11/10/8.1/8/7、Windows Server 2008-2019に対応しています。
詳細は、以下の公式サイトで確認できます。
無料版はどこまでできる?
「4DDiG」には、有料版だけでなく無料版が用意されています。
無料版は、データ復元の前に実施するスキャンとプレビューが可能です。
データを復元したい場合は有料版(ライセンス)を購入する必要があります。
購入する前に無料版でデータを復元可能か確認できるので安心です。
製品ラインナップ
「4DDiG」の有料版には、3つのライセンス形態が用意されています。
<ライセンス形態>
・月間更新ライセンス:1ヶ月間利用可能なライセンス
・年間更新ライセンス:1年間利用可能なライセンス
・永久ライセンス:期限のない永久利用可能なライセンス
いずれのライセンスも使える機能に差はありません。
パソコン1台分のライセンスになりますので、複数のパソコンで利用する場合はその台数分のライセンスが必要です。
ライセンスの詳細や価格については、以下の公式サイトで確認できます。
「4DDiG」のインストール方法
「4DDiG」のインストール方法を紹介します。
「4DDiG」は公式サイトからインストーラをダウンロードして、インストールすることで、すぐに利用できます。その手順を順番に説明します。
1)以下の「4DDiG」の公式サイトにアクセスします。

2)アクセスした公式サイトの「無料ダウンロード」をクリックします。
インストーラ(インストール用のファイル)がダウンロードされます。

3)ダウンロードしたインストーラを実行します。

4)インストーラが起動します。
「インストール」をクリックします。

5)インストールが開始されますので、しばらく待ちます。

6)インストールが完了すると、以下の画面が表示されます。
「開始」をクリックします。

7)「4DDiG」が起動します。

これでインストールが完了し、起動も確認できました。
【実演】「4DDiG」を使って削除したデータを復元
実際に「4DDiG」を使って以下の2つのパターンで削除したデータを復元してみます。
1)消えたWindowsのデスクトップのフォルダを復元
2)初期化してしまったUSBメモリのデータを復元
以下の公式サイトでも誤って削除したフォルダの復元方法が紹介されていますので、あわせて参考にしてください。

それでは順番に紹介します。
1)消えたWindowsのデスクトップのフォルダを復元
Windowsパソコンでデスクトップ上のフォルダが消えてしまった(消してしまった)場合に復元できるかを試してみます。
デスクトップにあるフォルダ「復元」の中に5種類(PDF、ワード、テキスト、画像、動画)のファイルが入っています。

フォルダ「復元」ごと削除します。
※ゴミ箱を経由せずに完全に削除します

念の為、ゴミ箱が空の状態であることも確認しておきます。

これでフォルダ(ファイル)を戻すことはできなくなりました。
ここからは、「4DDiG」を使って削除したフォルダに入っていたファイルを復元していきます。
「4DDiG」を起動します。

復元したいファイルがある場所を選択します。
今回はデスクトップから削除した(消えた)フォルダを復元するので、「デスクトップ」を選択して「スタート」をクリックします。

復元したいファイルの種類を指定します。
今回は全ての種類を対象とするために、全項目にチェックがついている状態のままで「すべてのファイルタイプをスキャン」をクリックします。

削除したファイルを検出するためのスキャンが開始されます。
完了するまでしばらく待ちます。
※スキャンするデータ量によって時間が異なります

スキャンが完了すると、ファイルを効果的に見つけるためのヒントが表示されます。
「分かった!」をクリックします。

スキャンにより検出されたファイルがエクスプローラ形式で表示されます。

削除されたファイルを探します。

今回は削除したフォルダに入っていた5つのファイルのうち、4つが検出されました。
復元したいファイルにチェックを付けて、「復元」をクリックします。

有料版へのアップグレード画面が表示されます。
有料版のライセンスを購入するためには、「今すぐ購入」をクリックし、表示された公式サイトでライセンスを購入します。
※ライセンス購入の詳細は割愛しますが、表示された公式サイトに従って購入してください
ライセンスを購入した後、ライセンスを登録するために「登録」をクリックします。

ライセンス登録の画面が表示されます。
ライセンス購入時に登録した「メールアドレス」と、発行された「登録コード」を入力し、「登録」をクリックします。

ライセンス登録が完了しました。
これで無料版から有料版へのアップグレードは完了です。
「OK」をクリックします。

復元先を選択する画面が表示されます。
復元先を選択し、「復元」をクリックします。

復元が完了しました。
「復元されたファイルを表示する」をクリックします。

復元したデータが格納されている場所がエクスプローラで表示されます。

エクスプローラで階層をたどると復元されたファイルが見つかりました。
選択した4つのファイルが見事に復元されています。
ファイルも全て開く事ができました。

たったこれだけの簡単な操作で削除したファイルが復元できました。
2)初期化してしまったUSBメモリのデータを復元
続いて、初期化(フォーマット)してしまったUSBメモリのデータを復元できるかを試してみます。
USBメモリ(Dドライブ)にあるフォルダ「復元テスト」の中に5種類(PDF、ワード、テキスト、画像、動画)のファイルが入っています。

USBメモリを初期化(フォーマット)します。

フォーマットが完了しました。

USBメモリ(Dドライブ)の中身は完全に消去され、何もない状態になりました。

これでフォルダ(ファイル)を戻すことはできなくなりました。
ここからは、「4DDiG」を使って初期化したUSBメモリに入っていたフォルダ(ファイル)を復元していきます。
「4DDiG」を起動します。
復元したい場所として「USBドライブ(Dドライブ)」を選択し、「スタート」をクリックします。

復元したいファイルの種類を指定します。
今回は全ての種類を対象とするために、全項目にチェックがついている状態のままで「すべてのファイルタイプをスキャン」をクリックします。

しばらくするとスキャンが終わり、スキャン結果が表示されます。
スキャンにより検出されたファイルがエクスプローラ形式で表示されます。

スキャンした結果、削除したフォルダに入っていた5つのファイルは、いくつかの階層に点在して存在していました。
残念ながら1つの動画ファイルは検出されていませんでしたので、残りの4つのファイルを選択し、「復元」をクリックします。

復元先に復元したいファイルがあるパーティションとは別の場所を選択し、「復元」をクリックします。

復元が完了しました。
「復元されたファイルを表示する」をクリックします。

復元したデータが格納されている場所がエクスプローラで表示されます。
複数のフォルダにまたがっていますが、4つのファイルが復元できました。
ファイルも全て開く事ができました。

ファイル削除だけでなく、初期化(フォーマット)したデータも簡単な操作で復元できました。
公式サイトの情報も役立ちます
公式サイトでは「4DDiG」の紹介動画や役に立つ記事が公開されています。
合わせて参考にしてください。
■YouTubeでの紹介動画
■役立つ記事

まとめ
本記事では、誤って削除してしまったデータを簡単な操作で復元可能なデータ復元アプリ「4DDiG」を紹介しました。
ファイル復元という専門的な知識が必要な作業をいくつかの簡単な操作だけで実施できました。
業者に依頼すると数万円以上の費用がかかることもあるデータ復旧作業が、自分で簡単にできます。しかも何回でも使えます。
まずは無料版で試して復元できそうかどうかを確認できますので、復元できそうなら有料版を購入するというので良いと思います。復元したい大切なデータがあるのなら、是非試してみてください。


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