この記事では、次のような疑問や悩みに答えます。
購入してすぐに始められるRaspberry Pi 4Bのセット品を探している。
VemicoのRaspberry Pi 4Bのセット品がどのような製品か知りたい。
Raspberry Piは「シングルボードコンピュータ」と呼ばれ、1枚のプリント基板上にCPUや入力インタフェースなどを備えた小型のコンピューターです。
Raspberry Piは汎用性が高く、プログラムや電子工作などあらゆる用途で利用できます。
初代は2012年に発売が開始され、その後いくつかの世代を経て進化しています。
本記事では、記事執筆時点(2022年8月)の最新版で、購入してすぐに始められるVemicoのRaspberry Pi 4B(4 ModelB)のセット品を紹介します。
内容物や組み立て方、セットアップ方法(初期設定)、使用感などをお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
Raspberry Pi 4Bはコンピューター本体である基盤のみを購入することも可能ですが、これだけではすぐに使うことができません。Raspberry Pi 4Bを使うためには、microSDカードや電源ケーブル&アダプタ、画面出力用のHDMIケーブルなどの付属品が必要となります。
VemicoのRaspberry Pi 4Bのセット品は、Raspberry Pi 4Bに必要な付属品が全てセットになっているので、購入してすぐに使うことができます。付属品を個別に揃える手間も不要で、便利です。
VemicoのRaspberry Pi 4Bセット品の製品概要
VemicoのRaspberry Pi 4Bセット品は、Raspberry Pi 4B本体に加え、必要な付属品が全てセットになった製品です。
同梱される付属品は下記の通りです。詳細は後で紹介します。
※実際に使用する場合には、ディスプレイやキーボード、マウスを別途用意する必要があります
<付属品>
・Raspberry Pi 4B本体
・Raspberry Pi 4B専用ケース
・冷却ファン
・ヒートシンク(3つ)
・ドライバー(プラス)
・MicroSDカード(32GB)
・microSDカードリーダ
・USB-Type-C ON/OFFスイッチ付き電源アダプタ(5V、3A)
・HDMIケーブル(MicroHDMI-to-HDMI)
・LANケーブル(CAT6対応)
Raspberry Pi 4Bの仕様は以下のようになっています。
SoC | Broadcom BCM2711 |
CPU | クアッドコア Cortex-A72 (ARM v8)64ビットSoC @ 1.5GHz |
メモリ | 1GB、2GB、4GB、8GB LPDDR4 (モデルによって異なる) オンダイECC付き |
無線LAN | 2.4GHzおよび5.0GHz IEEE 802.11b/g/n/acワイヤレス対応 LAN |
有線LAN | ギガビットイーサネット |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
GPIO | 標準40ピンGPIOヘッダー |
インタフェース | USB3.0ポート ×2 USB2.0ポート ×2 micro HDMIポート(最大4Kp60対応)x2 4極ステレオオーディオ/コンポジットビデオポート x1 MIPI DSIディスプレイポートx1 MIPI CSIカメラポート x1 microSDカードスロット |
電源端子 | USB Type-C |
サイズ | W:約85mm、D:約56mm、H:約17mm |
重量 | 約47g |
詳細は、以下のAmazonのサイトでも確認できます。
VemicoのRaspberry Pi 4Bセット品のパッケージ
VemicoのRaspberry Pi 4Bセット品のパッケージを紹介します。
パッケージは紙製の箱で、とてもシンプルです。
パッケージを開封すると、内容物がこのような感じで入っています。
VemicoのRaspberry Pi 4Bセット品の内容物(付属品)
VemicoのRaspberry Pi 4Bセット品のパッケージの中には、以下の10点が入っています。
<付属品>
・Raspberry Pi 4B本体
・Raspberry Pi 4B専用ケース
・冷却ファン
・ヒートシンク(3つ)
・ドライバー(プラス)
・MicroSDカード(32GB)
・microSDカードリーダ
・USB-Type-C ON/OFFスイッチ付き電源アダプタ(5V、3A)
・HDMIケーブル(MicroHDMI-to-HDMI)
・LANケーブル(CAT6対応)
Raspberry Pi 4B専用ケースは黒一色で、材質はプラスチックです。
Raspberry Pi 4B本体を固定するためのネジやゴム脚、緩衝材も同梱されています。(緩衝材の使う場所は分かりませんでした)
冷却ファン(ネジとナットそれぞれ4つ同梱)とチップを冷却するヒートシンクが3つ付属します。
ネジ止めに必要なプラスドライバまで付属しています。
microSDカードはSANDISKの32GB(class10、UHS1対応)が付属します。
SDカードアダプタに加え、USB Type-AのmicroSDカードリーダも付属しますので、パソコンでmicroSDカードにOSをインストールする際に使えます。
USB-Type-C ON/OFFスイッチ付き電源アダプタは、Raspberry Pi 4B推奨の5V、3A出力なので安心です。スイッチが付いているので電源のON /OFFがしやすいです。
長さは約1.5mです。
※Raspberry Pi 4Bは通電するとすぐに電源ONとなるため、このようなスイッチ付きの電源アダプタだと便利です
LANケーブルはカテゴリ6対応で、有線LAN接続時に使用します。
長さは約1mです。
HDMIケーブルはMicroHDMI to HDMIで、ディスプレイへの出力に使用します。
長さは約1.5mです。
Raspberry Pi 4Bの外観と組み立て
本体の外観を紹介
Raspberry Pi 4B本体を紹介します。
本体は、赤いパッケージに入っています。
パッケージの裏側には仕様が記載されています。
パッケージの中には、Raspberry Pi 4B本体とマニュアル類が入っています。
Raspberry Pi 4B本体の表側です。
一枚の基盤上にCPUやメモリ、各種インタフェースが配置されています。
この小さな基盤にテクノロジーが凝縮されています。
側面から見ると各種インタフェースがよく分かります。
裏側には、microSDカードスロットが備わっています。
組み立てとケースへの格納
Raspberry Pi 4B本体にヒートシンクを取り付けて、ケースに格納していきます。
まずは、付属の3つのヒートシンクを取り付けていきます。
ヒートシンクの裏側は両面テープになっていますので、両面テープの保護シートを剥がして、3箇所に取り付けます。
次にケースに格納していきます。
ケースはこのように3つの部品(蓋、側面、底面)に分かれます。
ケース底面にRaspberry Pi 4B本体を取り付けます。
取り付けは付属のネジ4本を使用します。
ケース底面にRaspberry Pi 4B本体を置いて、4箇所をネジ止めします。
ケースの側面を取り付けていきます。
ケースの側面を底面にはめ込むだけで取り付けられます。
ケースの蓋を取り付ける前に、ケースの蓋の裏側に冷却ファンを取り付けます。
※Raspberry Pi 4Bは高性能なため、発熱しやすく冷却ファンが重要です
冷却ファンは4箇所の出っ張りにはめ込むだけで取り付けられます。
※付属していたネジはこのケースでは使用しません
冷却ファンの電源を写真のようにGPIOに接続します。
ケースの蓋をはめ込んで取り付けます。
ケースの底面にゴム脚を取り付けていきます。
ゴム脚は裏側が両面テープになっています。
4箇所に貼り付けます。
これで組み立てとケースへの収納は完了です。
組み立て後はこのように黒いケースに収まります。
各種インタフェースの位置もピッタリです。
microSDカードへのアクセスもバッチリです。
Raspberry Pi 4Bのセットアップ(初期設定)
Raspberry Pi 4Bのセットアップ(初期設定)を以下の手順で実施します。
(1)microSDカードにOSをインストール
(2)microSDカードを本体にセット
(3)ケーブル類の接続
(4)OSの起動
順番に説明していきます。
(1)microSDカードにOSをインストール
Raspberry Pi 4BはパソコンのようにハードディスクやSSDにOSをインストールするのではなく、microSDカードにインストールしたOSで動作します。
microSDカードへのOSのインストールはパソコン(Windows、Mac、Linux)から実施します。
以下のRaspberry Piの公式ページにアクセスして、「Raspberry Pi Imager」というアプリをパソコンにインストールします。
「Raspberry Pi Imager」アプリを使って、microSDカードに「Raspberry Pi OS」をインストールします。
(2)microSDカードを本体にセット
「Raspberry Pi OS」をインストールしたmicroSDカードをRaspberry Pi 4B本体のSDカードスロットに挿入します。
表裏の向きを間違えないように写真のように挿入します。
※奥まで挿しても少しはみ出た感じになりますが、これでOKです。
(3)ケーブル類の接続
Raspberry Pi 4B本体に以下のケーブルを挿します。
・HDMIケーブル(ディスプレイと接続)
・USB Type-Cの電源アダプタ(コンセントに接続)
・マウス、キーボード(USB Type-A)
(4)OSの起動
電源アダプタのスイッチをONにします。
しばらくするとディスプレイに「Raspberry Pi OS」の初期設定画面が表示されます。
※表示までに数分かかりますので、気長に待ちます
初期設定では画面の表示に従って、国や言語、タイムゾーンの設定、ユーザ作成など、いくつかの項目を設定します。
設定が完了すると「Raspberry Pi OS」のデスクトップ画面が表示されます。
これでOSの起動は完了です。
Raspberry Pi 4Bの使用感
実際にRaspberry Pi 4Bを使用した感想をお伝えします。
性能面では、現在のパソコンと比べてしまうと当然勝てませんが、十分な性能を持っています。
電源が切れている状態から電源をONにすると、30秒ちょっとでデスクトップ画面が表示されます。また、標準搭載されているブラウザアプリ(Chromium)も5秒程で起動します。
比較的動作の重たいYouTubeも5〜10秒ほどで再生されます。
フルHD画質での再生も途切れることなく再生できます。(フルHD画質の動画再生時でもCPUは平均40%程度でまだ余裕があります)
これだけコンパクトなボディでここまでの性能が出るのには驚きです。
プログラミングを行う場合でも十分な性能を持っています。
デュアルディスプレイ出力も可能です。
写真のように2つのmicro HDMIポートにHDMIケーブルを接続します。
※HDMIケーブルは1本のみ付属しているので、もう一本は別途用意する必要があります
写真では少し分かりにくいですが、上が4Kディスプレイで、下がフルHD出力のモバイルディスプレイです。デュアルディスプレイ出力ができています。(Webブラウザが2つのディスプレイにまたがって表示されています)
デュアルディスプレイ出力が可能なので、作業効率のアップも見込めます。
このように、一般的なパソコンと同じように使用できるだけでなく、LEDライトを接続してプログラムを組んで光らせたり、センサーを接続してプログラムで制御したりと用途は無限大です。
VemicoのRaspberry Pi 4B(4 ModelB)のセット品は必要なものが全てセットになっているので、簡単にRaspberry Pi 4Bを使い始められるところも良いと感じました。
まとめ
本記事では、購入してすぐに始められるVemicoのRaspberry Pi 4B(4 ModelB)のセット品を紹介しました。
必要な付属品が全てセットになっているので、購入してすぐに使うことができ、付属品を個別に揃える手間も不要で、便利です。
こんなにコンパクトなボディに高い性能を備えているのにも驚きです。Raspberry Pi 4Bはアイデア次第で様々な用途に利用可能なので、是非試してみてください。
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