この記事では、次のような疑問や悩みに答えます。
- インタフェース(端子類)が豊富で、十分な性能を持ったコンパクトなミニPCを探している。
- GMKtecのミニPC「M8」がどのような製品か知りたい。
GMKtecからミニPC「M8」が発売されました。
本記事では、GMKtecのミニPC「M8」を紹介します。
「M8」は、CPUに「Ryzen 5 PRO 6650H」を搭載し、内蔵GPUの「Radeon 660M」は高いパフォーマンスが期待できます。メモリは16GB、SSD 512GBを搭載し十分なスペックを確保しています。また、インタフェース(端子類)が豊富で、USB4やOCuLinkまで搭載しています。ミニPCの中ではミドルハイクラスに位置する製品です。
N100シリーズのような格安ミニPCより価格は上がりますが、圧倒的な性能差があり、長く使用することを考えるとコストパフォーマンスが高いです。
小さな筐体に、性能と価格のバランスが取れた魅力的な製品に仕上がっています。
記事内では、製品概要や機能の紹介に加え、実際に性能の計測も行いますので、ぜひ参考にしてください。
GMKtecのミニPC「M8」の製品概要
「M8」は、GMKtecが販売する小型のパソコンです。
CPUはRyzen 5 PRO 6650H(6コア、12スレッド)、メモリは16GB、ストレージは512GBのSSDを搭載しています。また、M.2 の空きスロットが用意されていて、最大8TB(元のSSDを交換すると最大16TB)の拡張が可能です。
手のひらに乗せられるぐらいコンパクトなサイズ感です。
主なスペックは以下の通りです。
| モデル | M8 |
| CPU | AMD Ryzen 5 PRO 6650H (6コア、12スレッド、キャッシュ:L2=3MB, L3=16MB、最大ブースト・クロック4.5GHz) ※静音モード:28W、バランスモード:35W、パフォーマンスモード:40W(ピーク40W) |
| グラフィック | AMD Radeon 660M (6コア 1900MHz) |
| メモリ | 16GB DDR5 6400MHz |
| ストレージ | 512GB(1TBモデルあり) (PCIe 3.0 M.2 2280、最大8TBまで拡張可能) ※スロットはPCIe4×4に対応 |
| ストレージ拡張 | M.2 2280 PCIe4×4 SSD スロット (最大8TBまで拡張可能) |
| インタフェース(前面) | USB4(PD、DP対応) x 1 OCuLink(PCIe Gen4 x4) x 1 USB 3.2 Gen2(10Gbps、Type-A) x 2 3.5 mm ヘッドフォン ジャック x 1 電源ボタン |
| インタフェース(背面) | USB 3.2 Gen2(10Gbps、Type-A) x 1 USB 2.0(Type-A) x 1 HDMI 2.0 x 1 DisplayPort 1.4 x 1 RJ45 2.5ギガビット イーサネット x 2 DC ジャック |
| ワイヤレス | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2 |
| OS | Windows11 Pro |
| サイズ | 107 × 111 × 63 mm |
| 重量 | 約 590g |
詳細は、以下の公式サイト、または楽天のサイトでも確認できます。
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GMKtecのミニPC「M8」のパッケージと内容物
GMKtec「M8」のパッケージは、しっかりとした紙製の箱です。
薄いビニールで保護されているので、配送時の水濡れの心配がありません。

パッケージは全体的にグレーのシンプルなデザインで、表側に「GMKtec」の文字が入っています。

裏側に貼られたバーコードの上部に「M8」であることが記載されています。

パッケージを開封すると、内容物がしっかりと収まっています。

パッケージの中には、以下の4点が入っています。
<内容物>
・ミニPC本体(M8)
・電源アダプタ+電源ケーブル
・HDMIケーブル
・書類一式(取扱説明書、保証に関する案内)

電源アダプタと電源ケーブルは分離でき、ミッキーコネクタでの接続となります。
アダプタの最大出力は100Wです。PSEマークも取得済みなので安心です。



標準タイプのHDMIケーブルも付属します。

書類一式として、取扱説明書と保証に関する案内のカードが付属します。
取扱説明書は各国語併記で、日本語の記載もあります。


GMKtecのミニPC「M8」の外観
GMKtecのミニPC「M8」の外観を紹介します。
ミニPCでは一種類の配色が多い中、本製品はシルバーとブラックの2色を組み合わせたデザイン性のある配色となっています。また、1つの角が欠けたようなデザインになっているのも特徴的です。材質は金属と樹脂を使い分けていて、剛性も高いです。

上面(天面)は、中央に「GMKtec」の文字が斜めにプリントされています。
RYZEN5 PROのシールも貼られています。

前面には、ボタンや端子類が配置されています。
左から、「USB4(PD、DP対応)」、「OCuLink(PCIe Gen4 x4)」、「USB 3.2 Gen2(10Gbps、Type-A) x 2」、「3.5 mm ヘッドフォン ジャック」、「電源ボタン」が配置されています。

背面にも端子類が配置されています。
左から、「USB 3.2 Gen2(10Gbps、Type-A)」、「USB 2.0(Type-A)」、「HDMI 2.0」、「DisplayPort 1.4 」、「RJ45 2.5ギガビット イーサネット x 2」、「DC ジャック」が配置されています。
※ケンジントンロック(セキュリティロック)も備わっています

側面には通気口が設けられています。(端子類はありません。)


底面には、ゴム脚とファンの吸気口が設けられています。
(技適マークも取得されていますので、国内でも安心してワイヤレスでの利用が可能です)

底面のゴム足は手で回すことで外せます。
さらにカバーをスライドし、現れたプラスネジ4本を外すと内部にアクセスできます。


内部は、M.2 2280のスロットが空いているのが確認できます。
すでに装着済みのSSDも交換可能です。(メモリはオンボードです。)

GMKtecのミニPC「M8」の基本スペックを確認
「M8」に電源アダプタとディスプレイ、キーボード、マウスを接続して起動します。

起動すると、GMKtecのロゴが表示され、次にWindows11の初期設定画面が立ち上がります。
画面に従って初期設定を進めると、Windows11が使用できる状態になります。


OSは「Windows11 Pro」で、バージョンは 「24H2」でした。

CPUは「AMD Ryzen 5 PRO 6650H」で、6コア、12スレッドであることが確認できました。

メモリはDDR5の16GBで、デュアルチャネル(8GB x 2枚)で動作しています。

SSDは、AirDisk製の512GBが搭載されていました。

GMKtecのミニPC「M8」のパフォーマンス設定の変更方法
「M8」は、BIOS画面でパフォーマンスの設定を変更可能です。
電源ON直後に、「del」キーを押すとBIOSの画面に入れます。
「Main」の中の「Power Mode select」を選択します。
(デフォルトは「Balance」に設定されています。)

パフォーマンスの設定は、「Quiet」、「Balance」、「Performance」の3つから選択できます。性能を最大限まで出したい場合は「Performance」にします。

GMKtecのミニPC「M8」の性能計測(基本性能)
「M8」の基本性能(CPUやGPU、ディスク性能)を計測します。
※全てパフォーマンス設定を「Performance」にして計測しています
CINEBENCH R23 での計測結果
「CINEBENCH R23」を使ってCPUの性能を計測します。
計測前のCPU温度は30℃台辺りです。(計測時の室温は20℃程度)

シングルスレッドの性能を計測します。
計測の結果、シングルスレッドのスコアは「1467」でした。
ベンチマーク中の最大温度は56℃で、かなり発熱が抑えられています。サーマルスロットリングは発生しておらずCPUの性能をしっかりと引き出せています。

マルチスレッドの性能を計測します。
計測の結果、マルチスレッドのスコアは「9816」でした。
ベンチマーク中の最大温度は90℃で、結構発熱していますがしっかりとコントロールされていて、サーマルスロットリングは発生しておらずCPUの性能をしっかりと引き出せています。

結果をまとめると、以下のようになります。
※参考までに格安PCで採用の多いN100を搭載したミニPCで計測したスコアも載せておきます(PL1=20W、PL2=25Wで計測)
| シングルスレッド | マルチスレッド | |||
| スコア | 最大温度 | スコア | 最大温度 | |
| M8 (CPU : AMD Ryzen 5 PRO 6650H) | 1467 | 56℃ | 9816 | 90℃ |
| N100搭載ミニPC (CPU : Intel N100) | 918 | 71℃ | 2974 | 81℃ |
N100と比較すると、シングルで1.5倍以上、マルチでは3倍以上と圧倒的な性能差があります。
CINEBENCH 2024 での計測結果
「CINEBENCH 2024」を使ってCPUの性能を計測します。
計測結果は以下の通り、スコアはシングルが「84」、マルチが「540」でした。

Geekbench 6 での計測結果
「Geekbench 6」を使ってCPUとGPUの性能を計測します。
CPUの計測結果は以下の通り、スコアはシングルが「1965」、マルチが「7863」でした。

OpenCLでのGPUの計測結果は以下の通り、スコアは「14402」でした。

結果をまとめると、以下のようになります。
※参考までにN100を搭載したミニPCで計測したスコアも載せておきます(PL1=20W、PL2=25Wで計測)
| CPU(シングル) | CPU(マルチ) | GPU(OpenCL) | |
| M8 (CPU : AMD Ryzen 5 PRO 6650H) | 1965 | 7863 | 14402 |
| N100搭載ミニPC (CPU : Intel N100) | 1234 | 3185 | 3286 |
こちらもN100と比較すると、CINEBENCH R23の時に近いスコアの差が現れています。
また、GPU性能に関しても圧倒的な差が出ています。(N100のゲーム性能はかなり厳しかったので、それよりは期待できます。)
PCMark 10 での計測結果
「PCMark 10」を使って性能を計測します。
「PCMark 10」は、オフィスワーク性能を計測し、スコア化できるベンチマークソフトで、現代の職場で行われるさまざまな作業をカバーする包括的なテストを備えています。
計測の結果は、総合スコアが「5658」でした。
その他、Essentialsは「9499」、Productivityは「7841」、Digital Content Creationは「6600」でした。

スコアの目安として、基本的なオフィス作業・ウェブ閲覧なら4,000点以上、快適なビジネス作業・軽めのクリエイティブ作業なら6,000点以上なので、通常利用には十分な性能があり、軽めのクリエイティブな作業もそれなりにこなせる結果となりました。
CrystalDiskMarkでの計測結果
「CrystalDiskMark」を使ってストレージ(SSD)の性能を計測します。
結果は、読み込みが「3561 MB/s」、書き込みが「2581 MB/s」と十分速い結果となりました。

PCIe 3.0接続ではありますが、これだけの速度が出ていれば、速度不足を感じる場面は少ないです。
GMKtec「M8」のゲーム性能を計測
本製品は本格的なゲーム向けのPCではありませんが、AMD Ryzen 5 PRO 6650Hプロセッサの内蔵GPU「Radeon 660M」はそれなりのグラフィック性能を持っているということなので、試しにどれぐらいの性能を持っているのかを計測します。
ドラゴンクエストX ベンチマーク
ドラゴンクエストX ベンチマークアプリで計測します。
設定は、標準品質、フルHD(1920 x 1080)、フルスクリーンで実施します。

ベンチマーク中のFPSは多くの場面で60FPSを超えていました。

計測の結果は、スコア「8184」で、評価「とても快適」でした。


ドラゴンクエストX は、比較的軽めなゲームということもあり、快適にプレイできる結果となりました。
ファイナルファンタジーXIVベンチマーク
ファイナルファンタジーXIVベンチマークアプリで計測します。
設定は、標準品質(デスクトップPC)、フルHD(1920 x 1080)、フルスクリーンで実施します。

ベンチマーク中のFPSは多くの場面で40FPS前後出ていました。

計測の結果は、スコア「7105」で、評価「やや快適」でした。


ファイナルファンタジーXIVはドラゴンクエストXに比べて重たいですが、それでも「やや快適」という結果が出ました。十分遊べます。
ファイナルファンタジー XVベンチマーク
ファイナルファンタジー XVベンチマークアプリで計測します。
設定は、軽量品質、フルHD(1920 x 1080)、フルスクリーンで実施します。

ベンチマーク中のFPSは多くの場面で30FPS前後となっていました。

計測の結果は、スコア「2913」で、評価「やや重い」でした。

ファイナルファンタジー XVは重めのゲームということもあり、軽量品質でも「やや重い」という結果でした。プレイはできても快適に遊ぶのは厳しそうです。
GMKtec「M8」の使用感
「M8」を実際に使用して感じた「良い点」と「気になった点」をお伝えします。
実際に使用して良いと感じた点
十分高い性能(ゲームも結構プレイできる)
Webブラウジングやオフィスアプリでの作業、動画視聴、ZOOMなどのオンラインミーティングは快適にこなせます。実際に使用していてもサクサク動作し、快適に使えています。さらに、動画編集などのクリエイティブな作業もそれなりにできます。
CPUのベンチマークで紹介したように、N100と比べて圧倒的な差が出ました。また、内蔵GPUとしては性能が高く、ゲームのベンチマークの計測結果でも示したように、比較的軽い3Dゲームであれば十分に遊べます。内蔵GPUでここまでプレイできれば十分だと感じました。
長く使うことを考えると、N100などの格安PCよりも本製品のようなワンランク上の製品を選択した方が、トータルのコストは抑えられる可能性が高いです。
豊富なインタフェース(USB4、OCuLink搭載)
USB4、OCuLinkをはじめ、USB Type-AやHDMI、DisplayPort 1.4といった豊富なインタフェースが搭載されています。
特に、USB4はフル機能(PD3.0 100W入力 / DP1.4 4K 60Hz / USB 40Gbps)が搭載されていて、機能性/拡張性の高さが魅力的です。また、ミニPCには珍しいOCuLinkが搭載されているため、外部GPUを接続し、グラフィック性能の大幅強化も可能です。

さらに、マニアックな使い方で言うと、RJ45 2.5ギガビット イーサネットが2つ搭載されているので、ルーターやゲートウェイのような役割を持たせた端末としても使用可能です。

このように、ミニPCとしては十分すぎるぐらい豊富なインタフェースが搭載されているのも魅力です。
USB-Cケーブルでの給電が可能
USB4がPD3.0 100W入力に対応しているので、USB-Cケーブルでの電源供給が可能です。

100W出力に対応したUSB-Cポートを備えたディスプレイであれば、本機とディスプレイをUSB-Cケーブルで接続するだけで、電源供給と画面出力の両方が可能です。配線もスッキリします。
万一、電源アダプタが故障した場合などにも助かります。
Wi-Fi 6Eに対応
Wi-Fi 6Eに対応しているため、6GHz帯での通信が可能です。
これにより、混雑や干渉が少ない環境での高速・安定通信が可能になります。
無線環境において、ネットワークを介してのデータダウンロードやコピー、オンラインゲームやストリーミングなどの速度が早く、ラグのない安定した通信が行えます。
一般的に、Wi-Fi 6までの対応が多いミニPCにおいて、Wi-Fi 6Eに対応しているのは嬉しいポイントです。
3画面同時出力が可能
画面出力に対応したポートが3つ(USB 4、HDMI 2.0、DisplayPort 1.4)用意されていて、最大4K 3画面の出力に対応しています。
3画面に出力できるので、効率よく作業できます。
あらゆるシーンで役立ちます。
実際に使用して気になった点
電源アダプタが大きい
本体はコンパクトですが、それと比べると付属の電源アダプタの大きさが気になります。

100W出力の電源アダプタなので、それなりの大きさになるのは仕方がないですが、本体がコンパクトなだけに少し残念に感じます。ただ、USB-Cでの給電に対応しているので、100W出力に対応した小さめのUSB-C充電アダプタを用意すれば解決はできます。(もちろん、100W出力対応のUSB-Cを備えたディスプレイと接続するという方法でも解決できます。)
メモリ交換、増設ができない
メモリはオンボードで、増設や交換はできません。
基本的に16GBあれば困る場面は少ないとは思いますが、将来的に増設をしたくなった場合でも増設できないので注意が必要です。
まとめ
本記事では、GMKtecのミニPC「M8」を紹介しました。
CPUに「Ryzen 5 PRO 6650H」を搭載し、内蔵GPUの「Radeon 660M」は高いパフォーマンスを発揮しました。Webブラウジングやオフィスアプリでの作業、動画視聴、ZOOMなどのオンラインミーティングは快適にこなせ、動画編集やゲームなどもそれなりに可能です。また、豊富なインタフェースを搭載し、拡張性や利便性が高いです。
長く使うことを考えると、N100などの格安PCよりも本機の方がトータルで良い場合も多いと思います。価格と性能の高さのバランスの良いミニPCを探されている方は、ぜひ参考にしてもらえればと思います。


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