この記事では、次のような疑問や悩みに答えます。
- Android端末でPS3のゲームをプレイしたい。
- Android版のPS3エミュレータ「RPCSX」のインストールや設定、使い方が知りたい。
Androidで動作するPS3のエミュレータとして「RPCSX」が開発されています。
執筆時点では、「RPCSX」はアルファ版(開発初期段階)であり、うまく動かなかったり、クラッシュするなど、まだまだ問題が多い状態です。
また、PS3のゲームを動作させるには、ハードウェアの性能も求められます。
それでも動かしてみたいと思われる方のみ試してみてください。
本記事では、Snapdragon 8 Gen2搭載のAndroidゲーム機「Odin mini2 Pro(メモリ12GBモデル)」を使い、Android版のPS3エミュレータ「RPCSX」のインストールや設定、使い方を紹介します。
Android版 PS3エミュレータ「RPCSX」のインストール
AndroidにPS3エミュレータ「RPCSX」をインストールする方法を説明します。
Android上のWebブラウザで、以下の「RPCSX」のダウンロードサイトにアクセスします。
Githubの「RPCSX」のページが表示されます。

画面を下にスクロールして、最新版の「RPCSX」のAPKファイルをダウンロードします。

ダウンロードしたAPKファイルを実行します。

アプリ(RPCSX)をインストールするか尋ねられるので、「インストール」をタップします。

インストールが完了すると、ホーム画面に「RPCSX」アプリのアイコンが作成されます。

Android版 PS3エミュレータ「RPCSX」の設定
「RPCSX」でPS3をプレイするためには、事前にいくつかの設定が必要となります。
PS3システムソフトウェアを追加
「RPCSX」を使うためには、PS3のシステムソフトウェアをダウンロードして「RPCSX」に追加する必要があります。
Android上のWebブラウザで、以下のPS3のシステムソフトウェアのダウンロードサイトにアクセスします。
PS3のシステムソフトウェアのダウンロードページが表示されます。

画面を下にスクロールして、「パソコンを使ってアップデートする」をタップします。

表示が展開されるので、その中にある「PS3アップデートをダウンロードする」を長押しします。

長押しすると表示される操作の一覧の中から、「リンクをダウンロード」をタップします。

システムソフトウェアファイル(PS3UPDAT.PUP)がダウンロードされます。

「RPCSX」を起動します。
画面左上のメニューボタン(3本線)をタップします。

「Firmware: None」をタップします。
(「None」は、PS3のシステムソフトウェアが登録されていない状態です)

先ほどダウンロードした、システムソフトウェアファイル(PS3UPDAT.PUP)を選択します。

システムソフトウェアファイルの追加には数分かかります。
完了すると、以下のように「Firmware:」の横にバージョン番号が表示されます。

カスタムドライバの追加
カスタムドライバを使用することで、ゲームがうまく動作することがあります。(逆にうまく動作しない場合もありますので、適時切り替えて使用することになります。)
Android上のWebブラウザで、以下のカスタムドライバのダウンロードサイトにアクセスします。
カスタムドライバのダウンロードページが表示されます。

画面を下にスクロールし、適切なドライバを探し、ダウンロードします。
(いくつものドライバを切り替えて試してみることをおすすめします。)

「RPCSX」のメニュー画面を開き、「Settings」をタップします。

「Custom GPU Driver」をタップします。

最初は「Default」のみの状態です。
「+」をタップします。

「install」を選択し、「OK」をタップします。

先ほどダウンロードしたカスタムドライバを選択します。

カスタムドライバが追加されます。
追加されたドライバを選択します。

コントローラのマッピング
コントローラボタンの割り当てを設定します。
「RPCSX」のメニュー画面を開き、「Settings」をタップします。

「controls」をタップします。

コントローラの設定が表示されます。
それぞれのキー操作にボタンを割り当てます。
(最初から正しく割り当てられている場合は、変更の必要はありません。)

Android版 PS3エミュレータ「RPCSX」の使い方
「RPCSX」でPS3のゲームをプレイする方法を説明します。
「RPCSX」を起動します。
画面右下の「+」アイコンをタップします。

今回はISO形式のROMファイルを使います。
読み込むために「ファイル」アイコンをタップします。
※フォルダ形式を読み込む場合は、その下のフォルダアイコンをタップします

ROMファイルを選択します。

選択したROMファイルのロードが開始されます。
完了まで数分程度時間がかかります。

ロードが完了すると、ゲームをプレイできるようになります。
ゲームをタップすると起動します。

ゲームを起動すると、ソフトウェアキーボードが表示されますが、画面右下をタップすると隠すことができます。

本体のコントローラを使ってゲームをプレイできます。
重たくて動作が遅くなったり、音声が聞き取りにくくなったり、フリーズすることもあります。設定を変更して解像度を下げるなど工夫するともう少し安定するので、色々試してみるのも良いと思います。




RPCSXは、画面右端から中央にスワイプすることで、下の写真のような画面を表示できます。CPUの温度や負荷、メモリ使用量、FPSなど、さまざまな確認が可能です。

まとめ
本記事では、Android版のPS3エミュレータ「RPCSX」のインストールや設定、使い方を紹介しました。
今回はうまく動作するゲームで紹介しましたが、まだ開発の初期段階ということもあり、正直うまく動作しない場合が多々あります。そもそも起動しないというのがほとんどでした。
とはいえ、動くと嬉しいですし、ポータブルゲーム機でPS3がプレイできるというのは素晴らしいことです。
開発者の方々に対して敬意を払い、今後の進展に期待したいと思います。
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