この記事では、次のような疑問や悩みに答えます。
- 性能と価格のバランスが良い(コスパの高い)11インチクラスのタブレットを探している。
- ALLDOCUBEのタブレット「iPlay60 Pro」がどのような製品か知りたい。
- 「iPlay60 Pro」の性能が知りたい。
11インチクラスのタブレットは種類が豊富で、選択肢がたくさんあります。
価格は、高価な製品では10万円を超えるものから、1万円程度で購入できる安価なものまで幅広くラインナップされています。
もちろん予算に余裕があれば高価なものを購入しても良いのですが、やはり予算を抑えつつ性能や機能を確保したいと考える方が大半だと思います。
そこで本記事では、性能と価格のバランスが良い11インチクラスのタブレット「ALLDOCUBE iPlay60 Pro」を紹介します。
「iPlay60 Pro」は約2万円の価格でありながらも、プロセッサに「Helio G99」を採用し、6GBのメモリ(仮想で最大16GB)、128GBのストレージを搭載したコストパフォーマンスに優れたタブレットに仕上がっています。
microSDによるデータ拡張もでき、SIMカードを入れることで4G LTEでの通信も可能です。他にも魅力的な性能や機能が満載です。
記事内では、性能計測の結果も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ALLDOCUBEの11インチタブレット「iPlay60 Pro」の製品概要
「iPlay60 Pro」はALLDOCUBEから販売されている11インチクラス(正確には10.95インチ)のAndroidタブレットです。
CPUに性能の良い「Helio G99」を採用し、メモリは6GB(仮想メモリを合わせると最大で16GB)、ストレージは128GBを搭載しています。
最大1.5TBのmicroSDカードにも対応しているため、容量の拡張も可能です。
動画再生はWidevineL1に対応し、他にもGPS搭載、4G LTE対応、90Hzのリフレッシュレート、4スピーカー搭載と盛りだくさんです。
カラーは「パールブルー」と「スレートグレー」の2色が用意されています。
主な仕様は以下の通りです。
プロセッサ | MediaTek Helio G99 ※8core(ARM-A76×2@2.2GHz + ARM-A55×6@2.0GHz) |
OS | Android 14 |
ディスプレイ | IPS液晶 サイズ:10.95インチ 解像度:1920 x 1200(WUXGA) リフレッシュレート:90Hz |
メモリ(RAM) | 6GB (追加で10GBまでの仮想メモリを設定でき、合計最大16GB) |
ストレージ | 128GB |
スピーカー | 4つのステレオスピーカー |
カメラ | フロントカメラ:5MP リアカメラ:5MP(自動フォーカスに対応) |
Widevine | L1対応 |
認証 | PINコードに加え、顔認証に対応 |
ワイヤレス接続 | Dual SIM 4G LTE Bluetooth 5.2 Wi-Fi 5(802.11 b/g/n/a/ac) |
端子 | USB Type-C |
スロット | nano SIM カードスロット x 2、microSDカードスロット ※SIM カード1枚と microSDカード1枚は排他的 |
バッテリー | 7000mAh(3.8V) |
充電速度 | 18W PD充電対応 |
サイズ | 高さ:168.3mm、幅:256.8mm、厚さ:7.95mm |
重量 | 約 520g |
詳細は、以下のAmazonのサイトでも確認できます。
「iPlay60 Pro」のパッケージと内容物
「iPlay60 Pro」のパッケージは、紙製の箱でビニールに包まれています。
パッケージの表側には、大きく製品の写真がプリントされています。
パッケージの裏側には、製品の特徴が記載されています。
パッケージを開封すると、しっかりと梱包されたタブレット本体が現れます。
パッケージの中には、以下の5点が入っています。
<内容物>
・「iPlay60 Pro」本体
・充電アダプタ
・充電用USBケーブル
・ピン(SIM / microSDトレイを開けるためのもの)
・クイックガイド
付属の充電アダプタの端子はUSB Type-Aです。
最大出力は10Wです。(タブレット本体は最大18Wでの給電が可能なので、18Wでの給電を行う場合は、対応するアダプタを別途用意する必要があります。)
充電用USBケーブルは、Type-A to Type-Cケーブルです。
SIM / microSDトレイを開けるためのピンも付属します。
クイックガイドは多言語併記で、一部日本語の記載もあります。
「iPlay60 Pro」の外観やスペックを確認
「iPlay60 Pro」の外観を紹介します。
開封直後は、液晶画面に保護シートが貼られています。
右上の白いテープを引っ張り、保護シートを剥がします。
保護シートを剥がすと、グレア(光沢)タイプの画面保護フィルムが貼られている状態となります。グレアタイプなので、写り込みは激しいです。
画面のベゼル(フチの部分)の太さは標準的な幅です。
フロントカメラ(5MP)は横置きにした状態で、上部中央に配置されています。
背面には横置きにした状態で右上にリアカメラ(5MP、自動フォーカスに対応)が配置されています。三角形の配置が特徴的ですが、カメラは単眼でフラッシュが搭載されています。
背面は金属製の筐体で、今回購入したカラー「パールブルー」は、薄いメタリックブルーです。(写真では実物と違い薄いグレーに見える場合もあります)
マットな仕上げで指紋や傷が目立ちにくです。
リアカメラは出っ張っているため、平面な場所に置くとガタつきます。
(気になる方は、ガタ付き防止のためにケースを装着する方がよいかもしれません。)
長い方の側面には、電源ボタンと音量ボタン、SIM / microSDトレイが配置されています。反対側には何もありません。
SIM / microSDトレイにはnano SIM カード1枚と、追加でnano SIM カード、またはmicroSDカードの合計2枚が入るようになっています。(2枚目のnano SIM カードとmicroSDカードは排他的です)
短い方の側面には、合計4つのスピーカーとUSB Type-C端子が備わっています。
電源をONにすると、「ALLDOCUBE」と「Android」のロゴが表示されます。
初回電源投入時は、初期設定画面が表示されます。
画面に従ってセットアップをします。
セットアップ(初期設定)が完了すると使用できるようになります。
初期画面は以下のようにシンプルで、Google関係のアプリがいくつか入っている程度です。
1920 x 1200(WUXGA)の解像度ということもあり、画面は綺麗です。
タブレット本体の重量を計測しました。
液晶画面保護フィルム込みで503.4gで、公称値の520gよりも軽い結果となりました。
11インチクラスのタブレットとしては標準的な重さです。
OSはAndroid14であることが確認できます。
ストレージは 128GB 中 20GB が使用済みです。
参考までにCPU-Zの情報も載せておきます。
仮想メモリについては、設定画面で増設の有無や割当量を設定できます。
(デフォルトでは仮想メモリは6GBとなっています。)
「iPlay60 Pro」の性能計測
性能について、「Antutuベンチマーク(V10)」と「GeekBench 6」での計測結果を紹介します。
Antutuベンチマーク(V10)での性能計測
Antutuベンチマーク(V10)での性能計測結果を紹介します。
結果、スコアは「403,572」でした。
※仮想メモリあり(物理メモリ6GB+仮想メモリ6GB)で計測しています
約40万というスコアであれば、普段使いでは十分な性能と言えます。
GeekBench 6での性能計測
GeekBench 6での性能計測結果を紹介します。
結果は、Single-Coreが「705」、Multi-Coreが「1806」となりました。
※仮想メモリあり(物理メモリ6GB+仮想メモリ6GB)で計測しています
また、GPU(OpenCL)の結果は「1275」でした。
「iPlay60 Pro」の使用感
良いと感じた点
普段使いに十分な性能
プロセッサに「MediaTek Helio G99」、物理メモリ6GBを搭載していることもあり、普段使いの操作は軽快で快適です。
さらに仮想メモリを10GBまで追加でき、本体メモリの6GBと合わせて最大16GBでの運用が可能です。
ブラウジングや動画視聴、電子書籍の閲覧などはサクサク動きます。ゲームもそれなりに動きます。(ただし、原神のような重たいゲームは最低画質ぐらいまで下げないとプレイは厳しいです。)
動画編集や重たいゲームなどの高負荷な処理は厳しいですが、普段使いでは十分な性能だと感じました。
高解像度と4スピーカで動画視聴が快適
1920 x 1200(WUXGA)の高解像度と4スピーカーにより動画などの映像コンテンツの視聴がとても快適です。
さらにWidevine L1 DRM対応で、Amazon Prime ビデオ、Disney+、huluはもちろんのこと、Netflixも1080Pの高解像度で楽しめます。
4つのスピーカーを搭載していることもあり、このクラスのタブレットとしては音が良い方だと感じました。(少し低音が弱い感じはします。)
試しにDOLBY ATOMSのサンプルサウンドを再生してみたところ、それなりの解像感は感じられました。(さすがにDOLBY ATOMS対応のタブレットにはかないませんが。)
microSDカードが使える
本体内蔵ストレージ128GBに加え、microSDカードが使用できます。
最大1.5TBの容量まで対応しているので、十分な容量を確保できます。
よほどの使い方をしない限りは容量不足で困ることはありません。
リフレッシュレートは90Hzに対応
格安タブレットのリフレッシュレートは一般的に60Hzが多いですが、本製品は90Hzに対応しています。そのおかげで画面操作も滑らかで、ゲームなども90Hzで楽しむことができます。
価格が安い
これだけの性能、機能であるにも関わらず、2万円程度で購入できるというのは破格です。セールなど場合によっては2万円を切る価格で購入することも可能です。
いまいちと感じた点
イヤホンジャックが非搭載
イヤホンジャックが非搭載のため、ワイヤレス(Bluetooth)で接続するか、有線の場合はUSB Type-C端子からイヤホンジャックへの変換ケーブルを用意する必要があります。
有線で直接イヤホンやヘッドホンを接続しようと考えている場合は要注意です。
カメラ性能はそこそこ(フロントカメラ、リアカメラともに5MP)
カメラ性能はそれほど高くありません。
フロントカメラ、リアカメラともに5MPなので、メモ代わりに使用する程度であれば何も問題はありませんが、綺麗な写真や動画を撮影したいという用途には向いていません。
最初から貼られている画面フィルムがイマイチ
購入時から画面フィルム(光沢)が貼られていてありがたいのですが、このフィルムの滑りがかなり悪いです。
特にブラウザでスクロールするような場面では、スクロール操作をしている途中で指が引っかかる感じになり、結構ストレスが溜まります。
画面フィルムはおまけ程度に考えておいた方が良いです。
もっと良い画面フィルムに貼り替えたい場合は、以下の記事でPDA工房の画面フィルムを紹介していますので参考にしてください。
まとめ
本記事では、性能と価格のバランスが良い11インチクラスのタブレット「ALLDOCUBE iPlay60 Pro」を紹介しました。
プロセッサに「Helio G99」を採用し、6GBのメモリ(仮想で最大16GB)、128GBのストレージを搭載したコストパフォーマンスに優れたタブレットに仕上がっています。
ブラウジングや動画視聴、電子書籍の閲覧などの普段使いには十分な性能を発揮します。また、1920 x 1200(WUXGA)の高解像度と4つのスピーカーにより動画などの映像コンテンツの視聴もとても快適です。
11インチクラスのコスパの良いタブレットを探している方には、ぜひ候補にしていただきたいです。
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