この記事では、次のような疑問や悩みに答えます。
iPad Pro11インチでキーボードとトラックパッドを使用したいので、Apple純正の「Magic Keyboard」とLogicoolの「COMBO TOUCH」のどちらが良いのか迷っている。
Apple純正の「Magic Keyboard」とLogicoolの「COMBO TOUCH」のそれぞれの特徴や違いが知りたい。
iPad Pro11インチでキーボードとトラックパッドを使用したい場合に候補に上がってくるのが、Apple純正の「Magic Keyboard」とLogicoolの「COMBO TOUCH」です。
どちらも評判が良く、どちらの製品が自分に合っているのかを見極めるのは難しいです。
そこで本記事では、実際に使用して感じたApple純正の「Magic Keyboard」とLogicoolの「COMBO TOUCH」の特徴やメリットなどを紹介します。
「Magic Keyboard」と「COMBO TOUCH」はどちらが優れているというものではなく、それぞれに良さがあります。
記事の内容を見ていただければ、「Magic Keyboard」と「COMBO TOUCH」のどちらが自分に適しているのかが分かります。
「Magic Keyboard」と「COMBO TOUCH」の製品概要
「Magic Keyboard」とは
「Magic Keyboard」はAppleが販売しているキーボードとトラックパッドが一体になったiPad用のカバーです。
iPadと「Magic Keyboard」との接続は、iPad背面のマグネットの磁力により行います。
※iPadを置くだけで取り付けられ、取り外しも簡単です
対象機種は、iPad Pro11インチ(第1世代〜第3世代)とiPad Air(第4世代)です。
色はブラックのみです。
「Magic Keyboard」には、JIS配列とUS配列の2つのキーボード配列が用意されています。
詳細は、以下のAmazonのサイトでも確認できます。
「COMBO TOUCH」とは
「COMBO TOUCH」はLogicoolが販売しているキーボードとトラックパッドが一体になったiPad用のケースです。
iPadと「COMBO TOUCH」の接続は、iPadを上部のケースにはめ込むことで完了します。
対象機種は、iPad Pro11インチ(第1世代〜第3世代)です。
色はグレーのみです。
詳細は、以下のAmazonのサイトでも確認できます。
「Magic Keyboard」と「COMBO TOUCH」の比較
主な仕様の比較
「Magic Keyboard」と「COMBO TOUCH」の主な仕様は以下の通りです。
Magic Keyboard | COMBO TOUCH | |
メーカー | Apple | Logicool |
対応機種 | iPad Pro11インチ(第1世代〜第3世代) iPad Air(第4世代) |
iPad Pro11インチ(第1世代〜第3世代) |
色 | ブラック | グレー |
キーボード配列 | JIS配列、US配列 | JIS配列 |
キーボードバックライト | あり | あり |
端子 | あり(USB Type-C) | なし |
サイズ(実測値) | 248mm × 191mm × 17mm | 255mm × 189mm × 18mm |
重量(実測値) | 606g | 568g |
iPad装着時の見た目の比較
「Magic Keyboard」と「COMBO TOUCH」にiPad Pro11インチを装着した時の見た目の違いを紹介します。
装着時の全体比較です。
横から見た時の違いです。
背面の比較です。
閉じた時の真上からの比較です。
閉じた時の横からの比較です。
キー配置の比較
基本的なキー配置は近いですが、一部異なるキーがあります。
例えば「¥」キーの位置は、「Magic Keyboard」ではバックスペースキーの左ですが、「COMBO TOUCH」では「1」キーの左になっています。
特徴的なのは、「COMBO TOUCH」は数字のキーの上にショートカットキーが配置されているのでキーが1行多くなっています。
「Magic Keyboard」と「COMBO TOUCH」に共通して、右の方の使用頻度の低いキーは幅が細くなっています。
角度調整の比較
「Magic Keyboard」と「COMBO TOUCH」はそれぞれ調整できる角度が異なります。
「Magic Keyboard」は「COMBO TOUCH」に比べて調整幅が狭いです。
最小角度の比較です。
「Magic Keyboard」は画面が直角よりも手前に傾くぐらいで、「COMBO TOUCH」は画面が直角より少し奥に倒れた位置になります。
最大角度の比較です。
「Magic Keyboard」よりも「COMBO TOUCH」の方が画面を倒すことができます。
さらに「COMBO TOUCH」は完全にフラットにすることも可能です。
Apple純正「Magic Keyboard」の良い点
打鍵感・トラックパッドともに良好
キーの打ち心地がMacbookのシザー式キーボードに近く、快適にタイピングができます。
トラックパッドの感度も良好で操作性は抜群です。
充電専用のUSB Type-C端子が備わっている
「Magic Keyboad」の左側にはUSB Type-C端子が備わっています。
Magic Keyboad側のUSB Type-C端子にケーブルを挿すことで、iPadを充電できます。
充電中でもiPadのUSB Type-C端子を使用しないので、充電しながらiPadのUSB Type-C端子を使って外付けSSDやUSBハブなど他の機器を接続できます。
このMagic Keyboad側のUSB Type-C端子は充電専用なので、USBハブなどの機器を接続しても認識しません。
他のケースやカバーとの併用がしやすい
「Magic Keyboad」とiPadは磁力で接続しているので、取り外しが簡単です。
そのため、Smart Folioなどの他のケースやカバーへの付け替えが簡単です。
「Magic Keyboard」は結構な重量があるので、キーボードが不要で他に持ち運びたい場合にさっと付け替えられると便利です。
US配列が用意されている
「Magic Keyboad」はJIS配列に加えて、US配列も用意されています。
「COMBO TOUCH」はJIS配列のみなので、US配列で慣れている方は「Magic Keyboad」が選択肢となります。
iPad Air4でも使用できる
「Magic Keyboad」はiPad Pro11インチ(第1世代〜第3世代)だけでなく、iPad Air(第4世代)にも対応しています。iPad Air(第4世代)も所持している場合は、使い回しが可能です。
Apple純正「Magic Keyboard」のイマイチな点
価格が高い
「Magic Keyboard」は定価が34,980円(税込)となっていて、とても高価です。
キーボードとトラックパッドのためにここまでの費用は出せないという方も多いと思います。
トラックパッドが小さい
「Magic Keyboard」はMacBookのトラックパッドと比較するとかなり小さいです。
MacBookと同じようなイメージで考えると危険です。
「COMBO TOUCH」と比較しても小さいです。
少しでも大きいトラックパッドが良いという場合は「COMBO TOUCH」を選んだ方が良いです。
iPadの画面はMacBookに比べると小さいので、トラックパッドが小さくてもある程度は問題ありませんが、少し窮屈に感じる場面も出てくると思います。
iPadの側面は保護されない
「Magic Keyboard」は閉じた時に、iPadの前面(画面部分)と背面は保護されますが、側面は保護されません。
別売りのサードパーティ製のケース(PITAKAの「MagEZ Case2」)を使用することで、ケースをつけたまま「Magic Keyboard」に接続する事が可能なので、この点は解消できます。
実際に使用していて個人的に感じているのは、PITAKAの「MagEZ Case2」と「Magic Keyboard」を併用するのがとても便利です。
「MagEZ Case2」と併用することで、この様に側面も保護できます。
PITAKAのMagEZ Case2の記事もあわせて参考にしてください。
重量が重たい
「Magic Keyboard」単体の重さは実測で、606gです。
iPad本体の重さは約470gなので、「Magic Keyboard」を合わせた重さは約1076gで1kgを超えます。
持ち運ぶにはそれなりの重さがあります。(これは「COMBO TOUCH」にも言えます)
Logicool「COMBO TOUCH」の良い点
打鍵感・トラックパッドともに良好
こちらもキーの打ち心地がMacbookのシザー式キーボードに近く、快適にタイピングができます。
トラックパッドの操作感も「Magic Keyboard」と遜色がないぐらい良いです。
キーボードと本体が脱着可能
「COMBO TOUCH」はキーボードと本体(画面部分)の脱着が可能です。
キーボードと本体は磁力で接続しているので、簡単に取り外しできます。
本体部分を取り外すだけでiPadを単体で使用できます。
スタンドも付いているので、スタンド付きケースとしての利用が可能です。
ショートカットキーが便利
「COMBO TOUCH」は数字キーの上にショートカットキーが配置されています。
ショートカットキーにより、ホーム画面の表示や音量調整、画面の明るさ調整など様々な操作がボタン1つで可能です。
特に、一番右端に配置されている「ロック・ロック解除」キーが個人的には便利で、このボタンひとつでロック解除とロック(スリープ)が可能です。
このボタンのおかげで、iPad本体には一切触れずに使用開始から終了までをキーボードとトラックパッドのみでこなす事が可能です。
画面の角度調整幅が広い
「COMBO TOUCH」は「Magic Keyboard」に比べて画面角度の調整範囲が広いです。
完全にフラットにもできるので、Apple Pencilなどのタッチペンとキーボード入力の両方を頻繁に行う場合は、いちいちiPadを取り外す必要がない「COMBO TOUCH」の方が使い勝手は良いです。
しっかりiPad本体が保護される
「COMBO TOUCH」は折り畳んだ時に、iPad本体の側面と背面、前面が完全にカバーされるので、しっかりと保護されます。
特に「COMBO TOUCH」を出先に持っていく場合には、カバンの中に入れてもiPad本体に傷がつくことがないので安心して持ち運べます。
価格は抑え目
「Magic Keyboard」と比べると、という前置きが付きますが、「COMBO TOUCH」の価格は抑え目です。
それでもキーボードとトラックパッドの価格と考えると高価なことには違いないのですが、価格をなるべく抑えたい場合には「COMBO TOUCH」は良い選択肢です。
Logicool「COMBO TOUCH」のイマイチな点
奥行きが必要(奥行きの幅をとる)
「COMBO TOUCH」はスタンドが後ろの方になるので、「Magic Keyboard」よりも奥行きが必要となります。(どちらもキーボードの手前端を揃えて撮影)
広い場所で作業をする場合は問題ありませんが、例えば出先のカフェで限られたスペースで作業する場合や、膝の上で作業をする場合などは困るシーンが多くなります。
JIS配列のみ(US配列はない)
「COMBO TOUCH」はJIS配列のみで、US配列はありません。
US配列が必須の方は選択肢から外れます。
重量が重たい
「COMBO TOUCH」単体の重さは実測で、568gです。
キーボード部分を取り外した、ケースのみの重さは248gです。
iPad本体の重さは約470gなので、「COMBO TOUCH」を合わせた重さは約1038gとこちらも1kgを超えます。
持ち運ぶにはそれなりの重さがあります。(これは「Magic Keyboard」にも言えます)
キーボード部分を取り外してケースとして使用する場合は約718gとなります。
まとめ
本記事では、実際に使用して感じたApple純正の「Magic Keyboard」とLogicoolの「COMBO TOUCH」の特徴やメリットなどを紹介しました。
「Magic Keyboard」と「COMBO TOUCH」はどちらが優れているというものではなく、それぞれに良さがあります。
記事の内容を参考に、どちらが自分に適しているかの判断材料にしていただければと思います。
iPad Pro11インチの関連記事もあわせて参考にしてください。
コメント
smart keyboardと書いていらっしゃいますがmagic keyboardについての記事でした
NLさん、こんばんは。
ご指摘いただき、ありがとうございます。
完全に誤っていて、気が付いていませんでした。
Magic Keyboardに修正しました。本当にありがとうございました。