この記事では、次のような疑問や悩みに答えます。
- 地震や洪水などの災害に備えて、そのままでは飲めない水源から飲料水を確保できる浄水器を探している。
- ITEHILのポータブルRO浄水システム「ITS100G-HW」がどのような製品か知りたい。
地震や洪水などの災害時には、断水により飲み水の確保ができなくなるリスクがあります。実際、2024年1月に発生した能登半島地震では、石川県を中心に最大で13.7万戸が断水し、地域によっては5ヶ月以上も断水が続きました。
被害の大きさによっては、給水車もなかなか来れず、しばらくは自力での飲料水の確保が求められます。そのためには、水のストックが必要ですが、ストックする量にも限界があります。
そのような場合に活躍するのが、そのままでは飲めない水源から飲料水を確保できる浄水器です。
本記事では、ITEHILのポータブルRO浄水システム「ITS100G-HW」を紹介します。
ITEHILのポータブルRO浄水システム「ITS100G-HW」は、飲料水として適さない川や池、お風呂の水、雨水などの様々な水をろ過し、飲料水として抽出できます。バッテリー内蔵で持ち運びができるので、屋外での使用も可能です。
災害の備えとしてはもちろん、キャンプや釣りなどのアウトドアでも活用します。
ITEHILポータブルRO浄水システム「ITS100G-HW」の製品概要

ITEHILのポータブルRO浄水システム「ITS100G-HW」は、ITEHIL社が販売を手掛ける大容量のバッテリーを搭載したポータブル浄水器です。
ITEHIL社は、様々なアウトドア用品を手がける会社です。
ITEHILの製品は、以下の公式サイトで確認できます。
「ITS100G-HW」は、”ハイブリッドフィルター”と”RO(逆浸透)膜フィルター”の強力な2つのフィルターを備え、99.999%以上の高い除去率を実現しています。
一般的な家庭用の浄水器に採用されている、限外ろ過方式やナノろ過方式と比較して、RO膜(逆浸透膜)方式はより強力なろ過効果を持ち、石鹸水、コーヒー、重金属、有機汚染物質、スケール、フッ化物、バクテリアなど、ほとんどの水溶性物質をろ過できるため、医療用水の生成にも応用されている技術です。
本製品の主な特徴は以下の通りです。
- ”ハイブリッドフィルター”と”RO(逆浸透)膜フィルター”による優れた浄水能力(99.999%以上の除去率)
- 電動式(大量の水を自動でろ過できる)
- 1分間に平均500mlの浄水が可能
- フル充電で約41リットルのろ過が可能
- フィルター交換可能
- 大容量の6000mAh x2のバッテリーを搭載(約2,000回の充電サイクル)
- 充電はUSB-C、1.2時間でフル充電
- サイズは約 23.2cm x 17.9cm x 30.0cm
- 重量は約5.8kg
フィルターのみを単体で購入することも可能です。
製品の詳細は以下の公式サイトで確認できます。
<割引クーポンコード>
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ポータブルRO浄水システム「ITS100G-HW」の開封と内容物
パッケージは、しっかりとした紙製の箱です。
製品のイラストが大きくプリントされたシンプルなデザインです。

側面には、製品の仕様が記載されています。

パッケージを開封すると、中の物がしっかりと梱包されているのが分かります。

パッケージの中には、本体と付属品の入った箱が入っています。


付属品の入った箱の中には、以下の6点が入っています。
<付属品>
・フィルター2種類(ハイブリッドフィルター、RO(逆浸透)膜フィルター)
・給水用ホース(給水口アセンブリ)
・吐出用ホース x2(1/4 RO水管)
・充電ケーブル
・付属品収納袋
・説明書

「ハイブリッドフィルターと「RO(逆浸透)膜フィルター」の2種類のフィルターが同梱されています。

給水用ホースの先にはフィルターが付いています。
ホースは透明です。

吐出用ホースが2本付属します。1本は飲料水用の吐出口に接続するホースで、もう1本は家庭用水用の吐出口に接続するホースです。

充電ケーブルは、USB Type-C to Type-Cです。
(充電器は付属しませんので、別途用意が必要です。)

付属品一式をまとめて収納しておける収納袋も付属します。
表も裏も水に強い素材を採用しているので、ホースなどが濡れていても安心です。


説明書は、日本語で記載されています。


ポータブルRO浄水システム「ITS100G-HW」の外観
ポータブルRO浄水システム「ITS100G-HW」の外観を紹介します。
全体的に白を基調とし、角が丸みがかった柔らかい印象を受けるデザインです。
長い方の側面には、「ITEHIL」の文字が中央にプリントされています。

右端には、コントロールパネルが配置されています。
ボタンは上から「電源ON/OFF」、「ROフィルターリセットボタン」、「ハイブリッドフィルターリセットボタン」です。
ボタンの下にはLEDのインジケータがあり、上から「電源インジケーター」、「充電インジケーター」、「ROフィルター交換インジケーター」、「ハイブリッドフィルター交換インジケーター」です。
※充電中は、充電インジケーターが赤色で点滅し、満充電になると緑色に点灯します

ボタンの上のカバーを外すと、USB-Cポート(充電端子)が現れます。

反対側の長い方の側面は、このような感じで機能的なものはありません。

短い方の側面には、給水口があります。
カバーを外すと給水口が現れます。


反対側の短い方の側面には、吐出口があります。
カバーを外すと吐出口が現れます。
青色の吐出口は家庭用水用(洗濯、掃除などに使用)で、白色の吐出口は飲料水用です。


上部には、持ち手とフィルターカバーが配置されています。

持ち手の造りはしっかりとしています。
持ち手があることで、片手で持ち運ぶことが可能になっています。

フィルターカバーを開けると、フィルターの取り外しを行えます。
(写真はフィルター未装着の状態)

底面には、滑り止めのゴム足が4箇所に配置されています。

ポータブルRO浄水システム「ITS100G-HW」の使い方
ポータブルRO浄水システム「ITS100G-HW」の使い方を紹介します。
基本的な流れとしては、準備としてホースを接続し、浄水を開始する形になります。
順番に説明します。
2種類のフィルターが取り付けられていない場合は、最初に取り付けておきます。
(新しいフィルターを使う場合は、ろ過する前に約10分間水の排出が必要です)

給水口に給水用ホースを取り付けます。
ねじ式になっているので、回して取り付けます。

吐出口に吐出用ホースを取り付けます。白色の飲料水用吐出口には白いホースを、青色の家庭用水用吐出口には青いホースを取り付けます。
ホースを奥まで押し込むと固定されて抜けなくなります。
(ホース抜く場合は、吐出口の周囲を押し込みながらホースを引きます。)

これで準備は完了です。(ここまでで1分もかかりません。)
給水用ホースの先をろ過したい水に入れます。(今回は貯めておいた雨水を用意しました)
ろ過した飲料水をコップに入れるために白色のホースをコップにセットします。
家庭用水をペットボトルに入れるために、青色のホースをペットボトルにセットします。

電源をONにすると、ろ過が開始されます。
吸入ホースから水が吸われていきます。
電源をONにしてから少しの間はフィルターを洗浄するために生活用水(青いホースをセットしたペットボトルの方)のみが排出されます。

フィルターの洗浄が終わると、飲料水(白いホースを入れたコップ)への排出も開始されます。

飲料水と家庭用水の両方が排出されました。
(稼働中に電源ボタンを押すと、電源が切れてろ過が停止します。)

このように自動でろ過をしてくれます。
ろ過した水を飲みましたが、とても美味しく問題はありませんでした。

「ITS100G-HW」を実際に使って感じた点
良いと感じた点
高い除去率
一般的な家庭用の浄水器に採用されている、限外ろ過方式やナノろ過方式と比較して、RO膜(逆浸透膜)方式はより強力なろ過効果を持ち、石鹸水、コーヒー、重金属、有機汚染物質、スケール、フッ化物、バクテリアなど、ほとんどの水溶性物質をろ過できるため、医療用水の生成にも応用されている技術です。
RO(逆浸透膜)のろ過孔径はナノメートル(0.1ナノメートル)であり、通常のろ過膜(10~100ナノメートル)と比べ直径が1/100~1/1000の小ささで、99.999%以上の高い除去率を実現しています。
池から川や湖まで、野外の水源でも簡単に水を浄化することができます。
実際に雨水をろ過して飲みましたが、普通に美味しく、その後も何も問題はありませんでした。災害時の水の確保は命に直結するので、安心して飲める水が確保できるのはとてもありがたいです。
自動で楽にろ過できる
内蔵バッテリーで駆動するので、ボタンを押すだけで後は自動で水をろ過してくれます。
満充電の場合、約41リットルの水をろ過できます。
大量に水が必要な場合にも対応できます。
ポータブルバッテリーやソーラーパネルと組み合わせると、さらに長い時間のろ過も可能です。
モバイルバッテリーでの充電も可能です。

しっかりとした水ぬれ、水もれ対策
給水口や吐出口、USB-C端子にしっかりとカバーが用意されていて、思わぬ水ぬれや、水もれから守ってくれます。また、ボタンも隙間がなく水ぬれの対策がされています。



給水口や吐出口にカバーがないと、思わぬときに中の水がもれ出てくる恐れがあります。また、USB-C端子にカバーがなかったり、ボタンに隙間があると、使用中に端子が水にぬれて壊れたり、ボタンの隙間から水が入って壊れるといった恐れがあります。
これらのリスクに対してしっかり配慮されているので、水場でも安心して使用できます。
残念に感じた点
少し大きくて重たい
本体のサイズは 約 23.2cm x 17.9cm x 30.0cm、重量は約5.8kg あります。
500Whクラスのポータブル電源と大きさも重量も同じぐらいです。
それなりに大きくて、重たいです。


高性能なろ過機能を備え、大容量の6000mAhのバッテリーを2つも積んでいるので、大きさも必要で、重たくなるのは仕方がないとは思いますが、アウトドアで手軽に持ち出すことを考えると、もう少し小さくて軽い方が良いと感じました。
まとめ
本記事では、ITEHILのポータブルRO浄水システム「ITS100G-HW」を紹介しました。
飲料水として適さない川や池、お風呂の水、雨水などの様々な水をろ過し、飲料水として抽出できます。バッテリー内蔵で持ち運びができるので、屋外での使用も可能です。
ホースを接続して電源を入れるだけで簡単に使えます。
災害の備えとしてはもちろん、キャンプや釣りなどのアウトドアでも大活躍です。
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