この記事では、次のような疑問や悩みに答えます。
- PDFファイルの編集や変換、OCRなど様々な機能を備えたAcrobatの代わりになるPDFエディタを探している。
- AIを搭載したPDFエディタ「UPDF」がどのような製品か知りたい。
ビジネスやプライベート問わずドキュメントとして様々な場面で扱われるPDFファイルは、無料のアプリ(AdobeのAcrobat Readerなど)を使うことで簡単に閲覧できます。
一方で、PDFファイルの閲覧以外に編集などの加工をしたいとなると、一気にハードルが上がってしまいます。フリーソフトでも簡単な編集を行えるものもありますが、なかなかやりたい事ができない場合が多いです。
(参考:PDFの編集ができない理由)
そこで本記事では、PDFの編集など様々な加工が可能なエディタ「UPDF」を紹介します。
詳細は後述しますが、「UPDF」はさまざまなデバイスやプラットフォーム(Windows、macOS、iOS、Android)からファイルへアクセスできるクラウドを内蔵した、オールインワンのAI活用PDFエディタです。PDF内のテキストや画像の編集はもちろん、形式変換やOCRによるテキスト認識、AIを活用した内容の要約や翻訳など他にも多数の機能を備えています。
最近では、ChatGPTをはじめ様々な場面でAIが活用されていて便利になっています。本製品のAIにはChatGPTを使用していますので、精度の高さが期待できます。
記事内では、「UPDF」の製品概要や使用方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
AI搭載のPDFエディタ「UPDF」の製品概要
機能概要
「UPDF」は、さまざまなデバイスやプラットフォーム(Windows、macOS、iOS、Android)に対応した、AIを活用したオールインワンのPDFエディタです。
PDF内のテキストや画像の編集はもちろん、形式変換やOCRによるテキスト認識、AIを活用した内容の要約や翻訳、直感的なページ管理(ページ入替、追加、削除だけでなく一括でのPDF回転も可能)など、他にも多数の機能を備えています。
特にAIに関しての機能が特徴的で、以下のような機能を備えています。
AIでPDFの内容を要約する
与えたPDFドキュメントの内容をAIが深く理解し要約します。
数千ページに及ぶPDFドキュメントでも理解を助ける手助けをします。チャート内の複雑なデータや用語を正確に単純化したい場合に最適なパフォーマンスを発揮します。
AIでPDFの内容を翻訳する
AIによりあらゆる言語を即座に翻訳します。
枚数の多いPDFドキュメントであっても一般的なトランスレーターよりも高速に翻訳します。
AIでPDFをわかりやすく説明する
技術情報や教材、医学用語などの難しい言葉であって個人にとってよりわかりやすく説明します。特に表、データ、読めない言葉なども分析することができます。年次財務報告書のような専門的なものであっても、誰でもすぐに理解することができます。
AIでPDF文書をより適切に作成する
アイデアのブレインストーミング、文法のチェック、スペルミスの排除、内容の推敲、新しい記事の作成など、すべてを一箇所で行うことができます。既存の文書の品質のブラッシュアップも可能です。
AIを搭載したOCRでPDFを変換
AIを使いPDFをエクセルやワードといった別の形式への変換が可能です。
AIに尋ねる
PDFドキュメントの範囲を超えて、チャットボットを使いあらゆるニーズに対応できる膨大なナレッジデータベースを活用できます。
詳細は以下の公式サイトでも確認できます。

動作環境
「UPDF」の動作環境は以下の通りです。
対応OS | Windows 7 以上 macOS 10.14.6 以上 iOS 14.0 以上 Android 6.0 以上 |
インターネット接続 | UPDFを認証する際はインターネットが必要。 また、アップデートの受信に必要 |
インタフェース言語 | 英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、繁体字、簡体字、日本語、韓国語英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、繁体字、簡体字、日本語、韓国語 |
また、最大4台のデバイスで「UPDF」を使用できます。
※ 2台のデスクトップ(Windows 1台 + Mac 1台、またはWindows 2台、またはMac 2台)と2台のモバイルデバイス(iOS 1台 + Android 1台、またはiOS 2台、またはAndroid 2台)
各プラットフォーム(Windows、macOS、iOS、Android)によって、使用できる機能は異なる部分があります。詳細は以下の公式サイトで確認できます。

ライセンス体系(無料版あり)
「UPDF」には、無料版(試用版)と有料版(ライセンス購入が必要)があります。
無料版には以下の制限があります。
<UPDFの無料版の制限>
・無料版は文書を保存する際、自動的に透かしを追加します。
・PDF変換は1日2回までに制限されます。
・バッチ処理は、無料版では2つのファイルしか扱えません。
・OCRを体験できますが、コンテンツを保存またはコピーすることはできません。
・透かし、ヘッダーとフッター、背景を別々に追加できるテンプレートは1つだけです。
・UPDFクラウド試用版には1GBのストレージスペースがあり、1ファイルあたりの容量は10MBに制限されています。
また、AIの機能は追加オプション(アドオン)となっていますが、以下の制限はあるものの無料での使用も可能です。
<AIアドオンの無料版の制限>
・アップロードできるファイルはPDF3枚まで、1文書あたり最大100ページまでです。
・ファイルサイズは、1つのPDFファイルにつき10MBに制限されます。
・無料でできる質問は最大100回までです。
基本的な機能は有料版と同様に使用可能であるため、無料版で実際に試してみて十分使えることを確認した上で有料版を購入でき、購入してから後悔することはありません。
有料版のライセンスには、以下の2種類が用意されています。
・年間プラン
・永久プラン
実際の価格は下記の公式サイトで確認できます。無料版と有料版との違いの確認やライセンスの購入もできます。(AIの機能は追加オプション(アドオン)となっています。)

「UPDF」の使用方法
「UPDF」の使用方法を紹介します。
※主にWindows版を使用した説明になります
数ある機能の中で、以下の6つに絞って紹介します。
1)PDFファイルを開いて閲覧する
2)PDFファイルに注釈を追加する
3)PDFファイルの内容を編集する
4)PDFファイルのページ管理(ページ入替、削除、回転)をする
5)PDFファイルのテキストをOCRにより抽出する
6)AIでPDFの内容を要約する
1)PDFファイルを開いて閲覧する
PDFファイルを開いて閲覧する方法を紹介します。
「UPDF」を起動します。
起動すると以下の画面が表示されるので、「ファイルを開く」をクリックし対象のPDFファイルを選択します。
※PDFファイルを「UPDF」の画面にドラッグ&ドロップすることも可能です

以下のように選択したPDFファイルが開きます。
左メニューの一番上の「閲覧」アイコンを選択します。(最初はすでに選択されている状態になっています)

ページを選択したり、スクロールすることでPDFファイルの閲覧が可能です。
他にも拡大や縮小、ページを指定しての移動やスライドショーの機能もあります。

閲覧画面ではありますが、選択したテキストに対して、ハイライト表示や取り消し線、下線、波線の挿入やAIでの要約、翻訳、説明などの機能も利用できます。

2)PDFファイルに注釈を追加する
PDFファイルに注釈を追加する方法を紹介します。
PDFファイルを開いた状態で、左メニューの「注釈」アイコンを選択します。

ここでは様々な注釈を入れることができます。
PDFファイルの上に並んでいるアイコンを使って様々な注釈を入れられます。
下の画像は「注釈を入れる前」と「注釈を入れた後」の比較になります。
ハイライト表示や取り消し線、下線、波線の挿入、テキストボックスや手書きの挿入、ステッカーやスタンプの挿入など様々な注釈を入れる事ができます。


注釈を使えば、文章に対するメモやコメントの入力、ポイントとなる文章の強調など、あらゆる場面で活用できます。(他の人が書いた資料のチェックや勉強のテキストに対してメモや覚えたい箇所を強調するといった使い方も可能です)
3)PDFファイルの内容を編集する
PDFファイルの内容を編集する方法を紹介します。
PDFファイルを開いた状態で、左メニューの「編集」アイコンを選択します。

MicrosoftのOfficeソフト「ワード」のように文章の編集(追加、変更、削除)や文字色の変更、文字装飾といった編集が可能です。また、画像に対しても場所の移動やサイズの変更、トリミングなどができます。


他にも文字のフォント変更や文字の大きさ変更、画像の回転や他の画像への入れ替えなど、様々な編集が可能です。
4)PDFファイルのページ管理(ページ入替、削除、回転)をする
PDFファイルのページ管理(ページ入替、削除、回転)をする方法を紹介します。
PDFファイルを開いた状態で、左メニューの「ページを整理」アイコンを選択します。
PDFの全ページが一覧で表示されます。

ページ入替をする場合は、入れ替えたいページを選択して、挿入したい場所にドラッグ&ドロップします。(下の画像では、6ページ目を1ページ目の後ろに移動しています。)

ページ削除をする場合は、削除したいページを選択して、「削除(ゴミ箱)」アイコンをクリックします。(下の画像では、3ページ目を削除しています。)


ページの回転をする場合は、回転したいページを選択して、「回転」アイコンをクリックします。回転は90度単位で可能です。(下の画像では、9〜16ページ目を右に90度回転しています。)


他にも別のPDFファイルからページを挿入したり、置き換えたり、選択したページを別のPDFに切り出したり、PDFファイルを分割したりといった操作が可能です。
5)PDFファイルのテキストをOCRにより抽出する
PDFファイルのテキストをOCRにより抽出する方法を紹介します。
ここではスマホのカメラで撮影した画像データに対して、OCRの機能を使い、文字や画像を取り出せるPDFファイルを作成します。
スマホのカメラで撮影した画像データを「UPDF」にドラッグ&ドロップします。
画像データが自動的にPDFデータに変換され、表示されます。
右の「OCR」アイコンをクリックします。

OCRの機能を使用する場合は、プラグインのダウンロードが必要です。そのため初回のみ以下のダイアログが表示されるので、「ダウンロード」をクリックします。
プラグインのダウンロードが完了すると、プラグイン画面で「OCR(光学文字認識)」にチェックが付くので、右上の閉じるボタンを押して画面を閉じます。


もう一度、右の「OCR」アイコンをクリックします。

OCRの画面が表示されるので、「検索可能なPDF」を選択し、「OCRを実行します」をクリックします。

すると、OCR認識した(文字や画像を編集可能な)PDFファイルが作成できました。

このような感じで、自由に編集が可能です。

6)AIでPDFの内容を要約する
AIでPDFの内容を要約する方法を紹介します。
PDFファイルを開いた状態で、右下の「UPDF AI」アイコンを選択します。

画面右に「UPDF AI」画面(AIとやりとりする画面)が表示されます。
「始める」をクリックします。

少し待つと、PDFの内容の要約が表示されます。

追加で質問することも可能です。
(下の画像では、10ページ目のみの要約を依頼しました。)

簡単な操作で要約する事ができました。
難しい文章やページ数の多い文章の内容を簡単に把握したい場合などに役立ちます。
予め要約を読んでから文章を読むことで内容の理解度も変わってくると思います。
「UPDF」とAcrobat製品との価格比較
PDFの編集で広く使われているソフトにAdobeのAcrobat製品があります。
しかし、Adobeの製品は価格が高く、なかなか手が出ないという方が多いのではないでしょうか。そこで本製品「UPDF」とAdobeのAcrobat製品の比較をしました。
※価格や機能は記事執筆時点
当然全ての機能の比較ではないため、全てにおいてUPDFが優っているわけではありませんが、よく使う機能においてはAcrobat製品に勝っている部分も多くあります。圧倒的な価格差を考えるとAcrobat製品よりも魅力的に感じるのではないでしょうか。
UPDF | Acrobat Standard | Acrobat Pro | |
価格(年間)※税込 | 4,800円 | 18,216円 | 23,760円 |
PDFの閲覧 | ○ | ○ | ○ |
PDFのスライドショー表示 | ○ | × | × |
PDFへの注釈挿入 | ◎ 100以上のステッカー |
○ | ○ |
PDFの編集 | ◎ ドラッグ&ドロップでリッチテキスト追加 |
○ | ○ |
PDFを変換 | ◎ CSV、JPEG、TIFFにも変換可能 |
○ | ○ |
PDFの比較 | × 将来対応予定 |
× | ○ |
OCR | ○ | × | ○ |
その他(PDFの作成、圧縮、保護) | ○ | ○ | ○ |
まとめ
本記事では、PDFの編集など様々な加工が可能なエディタ「UPDF」を紹介しました。
紹介した通り「UPDF」はPDFに対する編集や管理などの操作が簡単にできます。さらにAIの搭載により、より便利になり活用の幅が広がります。また、マルチプラットフォームに対応しているのでライセンスを1つ購入すればWindowsやMac、iOS、Androidの各デバイスでシームレスに利用が可能です。他にも紹介できていない機能がまだまだたくさんあります。
AdobeのAcrobat製品と比べても十分な機能を備えていて、圧倒的な価格差を考えると「UPDF」はかなり魅力的な製品です。
タイミングによってはセールでさらにお得に購入できます。
(最大60%を超える割引をしている場合もあります)
特に、PDFファイルの編集をしたいけれどAdobeのAcrobat製品は高くて手が出ないと思われている方には試してもらいたいです。

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