この記事では、次のような疑問や悩みに答えます。
・初めて動画編集をする場合におすすめの動画編集アプリが知りたい
・動画編集アプリ「Filmora 11」がどのような製品か知りたい
動画編集アプリは、初心者向けのものからプロが愛用するものまで様々あります。
「高いアプリ=何でもできて使いやすいアプリ」と考えて、プロ向けの高価な動画編集アプリを購入してしまうと、何でもできるけれど使い方が難しくて挫折する恐れがあります。
特に初めて動画編集をする時や、それほど凝った動画作成をしない場合には、その用途にあった動画編集アプリを選択することが大切です。
そこで本記事では、簡単で分かりやすく特に初心者におすすめの動画編集アプリ「Filmora」を紹介します。
「Filmora」は直感的なUIとシンプルな操作で、初心者に配慮した動画編集アプリです。
価格も一般的な動画編集アプリに比べて安価に設定されていて、動画編集入門に適しています。もちろん、慣れた後でも使い込める中上級向けの機能も多数備えています。
まずは「Filmora」を入り口に、ステップアップしていくと良いです。
動画編集アプリ「Filmora」とは
製品概要
「Filmora」は、Wondershare社が提供するパソコンにインストールして使用する動画編集アプリです。
タイトル、テロップ、BGMなど、動画編集を始めるにあたって必要な素材がワンパッケージになっているので、動画編集のハードルが低く、スマホの動画編集アプリのように、初心者でもプロ並みの動画を作成できることが特長です。
直感的なUIとシンプルな操作で、特に初心者に配慮した動画編集アプリです。
Mac版とWindows版が用意されています。
本記事ではMac版を紹介します。
詳細は、「Filmora」の公式サイトをご覧ください。
動作環境
Mac版の動作環境は以下の通りです。
OS | macOS 10.14、macOS 10.15、macOS 11、macOS 12 |
CPU | Intel i5以上のCPU、2 GHz以降 (HDおよび4KビデオにはIntel第6世代以降のCPUを推奨、 Apple M1も対応) |
メモリ | 8 GB RAM(HDおよび4Kビデオには16 GBが必要) |
GPU | Intel HD Graphics5000またはそれ以上 NVIDIA GeForce GTX700またはそれ以上 AMD RadeonR5またはそれ以上 2 GB vRAM(HDおよび4K動画の場合は、4 GBが必要) |
ディスク | インストールのため、最低10GBのHDD空き容量が必要 (HD または 4K動画を編集する場合、SSDを推奨) |
インターネット | ソフトウェアの登録やFilmstockへのアクセスには、インターネット接続が必要 |
ライセンス体系(無料版と有料版の違い)
「Filmora」にはほとんど機能制限のない無料版が存在します。
無料版で実際に試してみて十分使えることを確認した上で有料版を購入できるので、購入してから後悔することはありません。
有料版には「1年間プラン」と「永続ライセンス」があります。
長く使うのであれば「永続ライセンス」が断然お得です。
ライセンスの詳細や価格は、こちらの公式サイトで確認できます。
有料版のライセンス購入も行えますので、有料版を使用したい方はこちらから購入してください。
「Filmora」のインストール方法
「Filmora」のインストール方法を紹介します。
実際にインストールする手順を説明します。
1)「Filmora」の公式サイトにアクセスします。
2)アクセスした公式サイトで、「無料ダウンロード」をクリックします。
インストーラがダウンロードされます。
3)ダウンロードしたインストーラ(ファイル)をダブルクリックで実行します。
4)インストーラが立ち上がります。
「個人データの取扱いに関する規約」画面が表示されます。
規約内容を確認し、「同意します」をクリックします。
5)インストール画面が表示されます。
アイコンをダブルクリックします。
6)アプリケーションを開いてもよいかという確認画面が表示されます。
「開く」をクリックします。
7)インストールが開始されます。
100%になるまでしばらく待ちます。(数分かかります)
8)100%になると、インストールは完了です。
「Filmora」アプリが自動的に起動します。
購入した有料版ライセンスをアプリへ登録する方法
有料版のライセンスを購入している場合、無料版としてインストールした「Filmora」アプリを有料版に変更できます。
ここでは、その方法を説明します。
※無料版で使用を続ける場合は、この説明は飛ばしてください
1)「Filmora」アプリの右上にある雲のようなアイコンをクリックします。
小さい画面が表示されるので、その中にある「ログイン」をクリックします。
2)ライセンス購入時に登録したメールアドレス(Wondershare ID)を入力し、
「次へ」をクリックします。
3)ライセンス購入時に登録したパスワードを入力し、
「ログイン」をクリックします。
以上でライセンスのアクティベート(認証)が完了し、有料版として使用できるようになりました。
「Filmora」の基本的な使い方
「Filmora」の基本的な使い方を説明します。
短めの4つの動画と1つの音楽を使って簡単な動画編集を「Filmora」で行います。必要最低限の機能と操作だけで簡単に動画編集ができる様子が分かります。
完成した動画は30秒超のシンプルなものですが、慣れれば10分もかからずに作成できます。
動画作成は以下の3つのステップで完成します。
ステップ1:素材を読み込み、加工(繋ぎ合わせ、カットなど)する
ステップ2:効果(トランジション)やテロップなどを追加する
ステップ3:動画ファイルに書き出す
順番に説明していきます。
ステップ1:素材を読み込み、加工(繋ぎ合わせ、カットなど)する
「Filmora」を起動してトップ画面を表示します。
左メニューから「新しいプロジェクト」を選択し、作成する動画の画像縦横比を設定します。今回は「16:9(ワイドスクリーン)」を設定します。
「新しいプロジェクトを作成」をクリックします。
動画編集画面が表示されます。
動画編集画面は大きく3つのブロックで構成されています。
①ライブラリ:素材などの読み込みや各種設定を行うブロック
②ライムライン:素材を配置して、動画作成を行うブロック
③プレビュー:素材や作成中の動画の確認(再生)を行うブロック
用意した4つの動画ファイルを「ライブラリ」にドラッグ&ドロップで読み込ませます。
4つの動画ファイルがライブラリに読み込まれました。
読み込まれたと同時に、読み込んだ動画をタイムラインにドラッグ&ドロップする旨のガイド(説明)が表示されます。次にすべき事を教えてくれるので初めての人にはありがたいです。
ガイドの指示通りに、4つの動画ファイルをドラッグ&ドロップでタイムラインに配置します。
タイムライン上の動画などはドラッグで好きな場所に移動させることができます。
ここでは、動画の順番を入れ替えました。
動画の順番が決まったので、次に動画の不要な部分を削除していきます。
赤い縦のラインをカット(分割)したい場所にドラッグして、ハサミのマークをクリックするとその場所で動画がカットされます。
カットした動画の不要な方を選択して削除することで、必要な部分のみを残せます。
残りの動画も同様に不要な部分を削除していきます。
全体で1分弱あった動画が30秒ほどになりました。
次に音楽を追加していきます。
動画と同様に自分で用意した音楽を使用することも可能ですが、ライブラリの「音楽」には自由に利用できる多数の音楽が用意されていますので、今回はこの中から追加します。
※音楽をダブルクリックすると、プレビュー画面で音楽を再生して確認できます
音楽が決まったら、タイムラインにドラッグ&ドロップして配置します。
不要な部分は動画と同様にカットして音楽の長さを調整します。
音楽の全体的なボリュームを調整したり、フェードインやフェードアウトなど多数の設定が可能です。
※タイムライン上の音楽をダブルクリックすると設定画面が表示されますので、調整します
今回は、全体的にボリュームを下げて、フェードアウトを設定しました。
ステップ2:効果(トランジション)やテロップなどを追加する
動画と音楽の基本的な編集が完了したので、次に効果(トランジション)やテロップを追加して、動画の完成度を高めます。
トランジションを追加します。
トランジションとは、動画と動画の繋ぎ方(スムーズに次の動画に切り替えるための効果)です。
ライブラリの「トランジション」に様々なトランジションが用意されています。
トランジションが決まったら、動画と動画の境目にトランジションをドラッグ&ドロップで追加します。
同様に全ての動画の境目にトランジションを追加しました。
続いてタイトルを追加します。
ライブラリの「タイトル」には多数のタイトルが用意されています。
タイトルを自分で作ると結構大変ですが、予め用意されているので好きなものを選択してカスタマイズするだけでOKです。
タイトルが決まったらタイムラインにドラッグ&ドロップで追加します。
追加したタイトルをダブルクリックすると設定画面が表示されますので、文字などを変更します。
他にも字幕やエフェクトを追加したりと様々なことが可能ですが、今回のサンプルではこれで完成とします。
ステップ3:動画ファイルに書き出す
作成した動画をファイルに書き出します。
ライブラリにある「エクスポート」をクリックします。
エクスポート画面が表示されます。
直接YouTubeへアップロードする事も可能です。
今回は、ファイルに出力します。
出力するファイルの形式や名前、保存先(出力先)、解像度などを設定し、「エクスポート」をクリックします。
保存先に設定したフォルダにファイルが出力されます。
これで、ファイルへの書き出しは完了です。
今回は、直感的なUIとシンプルな操作で簡単に動画編集ができる様子を見てもらうために複雑な機能や設定はあえて説明していませんが、「Filmora」には様々な機能が備わっていて、初心者を卒業しても十分利用できるアプリになっています。
例えば、無料や安価な動画編集アプリでは制限のあるような、複数の動画を並べてカット割で表示するような事も可能です。
最初は分かりやすく、慣れてくると使い込めるといった感じで、長く使える動画編集アプリです。
バージョン11の新機能を紹介
最後に「Filmora」のバージョン11で追加された新機能を紹介します。
FXプラグイン | BorisFX(タイトル、トランジション、フィルターなど、ストーリーを盛り上げるために必要なすべてがバンドルされたエフェクトパック) NewBlue (キーイング、画像修復、パーティクルイリュージョン、3Dタイトル、常に更新される450以上のエフェクトパックなどの動画編集プラグイン) ※オプション(別途購入が必要)になります |
Wondershare ドライブ | プロジェクトドキュメント、プロジェクトテンプレート、およびエクスポートされた動画のアップロード共有が可能になりました。 |
スピードランプ | キーフレームにより動画再生速度を調整します。動画を簡単にスピードアップやスローダウンして、映画のようなユニークな効果が得られます。 |
マスク | キーフレームのマスクにも対応するように改良および最適化されました。 |
ストックメディア | ロイヤリティフリーのストックメディアが充実。1,000万を超えるストックメディアファイルを閲覧できます。 |
オーディオ同期 | 同じシーン内の異なるカメラによってキャプチャされた音声と動画を自動的に位置合わせします。 |
新機能については、以下の公式YouTube動画が参考になります。
中でも「スピードランプ」機能は、動画のスピードを自在に操ることができ、簡単な操作で緩急のある動画を作り上げることができます。
「スピードランプ」機能については、以下の公式YouTube動画が分かりやすいです。
まとめ
本記事では、簡単で分かりやすく特に初心者におすすめの動画編集アプリ「Filmora」を紹介しました。
「Filmora」は直感的なUIとシンプルな操作で、初心者に配慮した動画編集アプリです。記事で紹介したように、簡単な手順ですぐに動画編集ができるようになります。
最初は分かりやすく、慣れてくると使い込めるといった感じで、長く使える動画編集アプリなので、ぜひ試してみてください。
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