この記事では、次のような疑問や悩みに答えます。
- 新しく「Nintendo Switch 2」を購入したので、古いSwitchからデータ(セーブデータや写真など)をまるごと新しいSwitchに引っ越し(移行)したい。
- Switchのデータをまとめて移行できる「まるごと転送」のやり方を知りたい。
「Nintendo Switch 2」は、「Nintendo Switch」のほとんどのゲームソフトがプレイ可能で、性能が向上したり、画面が大きくなったりと、基本的には「Nintendo Switch」の上位互換に位置します。
そのため、以前から「Nintendo Switch」を使用していて、新たに「Nintendo Switch 2」を購入した場合、「Nintendo Switch 2」で引き続きこれまでのゲームソフトのセーブデータを使って遊びたいと思われるのではないでしょうか。
他にもフレンドの情報や保存していた写真や動画など、「Nintendo Switch」にあるデータをそのまま「Nintendo Switch 2」に引き継ぎたいという場合が多いと思います。
そこで本記事では、「Nintendo Switch」のセーブデータや各種設定を、ローカル通信で「Nintendo Switch 2 」にまとめて送ることができる「まるごと転送」を紹介します。
「まるごと転送」を使えば、ごく一部の設定を除いて「Nintendo Switch」から「Nintendo Switch 2 」に簡単に引っ越しができます。
新しく「Nintendo Switch 2 」を購入して、現在使用している「Nintendo Switch」からデータを移行したいという方はぜひ参考にしてください。
「Nintendo Switch 2 」については、こちらの記事で紹介していますので、あわせて参考にしてください。
「まるごと転送」とは
「まるごと転送」とは、現在使用している「Nintendo Switch」のセーブデータや各種設定を、ローカル通信で「Nintendo Switch 2 」にまとめて送る機能です。
現在使用している「Nintendo Switch」と「Nintendo Switch 2 」の両方を用意して、データ転送の操作を行う形となります。
「まるごと転送」を行なっても、現在使用している「Nintendo Switch」にもデータが残ります。しかし、一部データについては現在使用している「Nintendo Switch」から削除されるものもあります(セーブデータお預かりに非対応のゲームのセーブデータや、ニンテンドーアカウントと連携していないユーザーアカウントとそのセーブデータなど)。また、Bluetoothオーディオの登録など、一部転送されないデータもあります。
詳細は、以下の公式サイトで確認できます。

「まるごと転送」の事前準備
「まるごと転送」を行うにあたって、いくつか事前に準備しておく必要があります。
事前準備1:「Nintendo Switch」と「Nintendo Switch 2 」を用意
事前準備2:ニンテンドーアカウントを用意
事前準備3:インターネット環境の用意
事前準備4:「転送元のSwitch」のシステムバージョンを最新にする
事前準備5:「みまもり設定」の確認
ここからは、現在使用している Nintendo Switchを「転送元のSwitch」、新しく購入した Nintendo Switch 2 を「転送先のSwitch 2」と記載します。
事前準備について、順番に説明します。
事前準備1:「Nintendo Switch」と「Nintendo Switch 2 」を用意
手元に、「転送元のSwitch」と「転送先のSwitch 2 」を用意します。
また、「まるごと転送」の途中でACアダプタへの接続が必要になるので、ACアダプタもそれぞれ用意します。

事前準備2:ニンテンドーアカウントを用意
「転送元のSwitch」で使用しているニンテンドーアカウントを用意する。
「まるごと転送」の手順の中で、「転送先のSwitch 2 」でニンテンドーアカウントのログインを求められます。このときは、「転送元のSwitch」で使用していたものと同じニンテンドーアカウントでログインする必要があります。
事前準備3:インターネット環境の用意
ニンテンドーアカウントの認証が必要になるため、「転送元のSwitch」と「転送先のSwitch 2 」のどちらもインターネットに接続する必要があります。
事前準備4:「転送元のSwitch」のシステムバージョンを最新にする
「転送元のSwitch」のシステムバージョンを最新にします。
「転送元のSwitch」のHOMEメニューから「設定」→「本体」→「本体の更新」を選択することで、最新のシステムバージョンに更新します。

事前準備5:「みまもり設定」の確認
「まるごと転送」を行う際に、「みまもり設定」の設定情報が正常に転送されない場合があります。
(スマートフォンアプリ『Nintendo みまもり Switch』を使用している場合のみ必要です。)
「まるごと転送」を行う前に、「転送元のSwitch」のHOMEメニューから「設定」→「みまもり設定」→「最新のみまもり設定を取得」を選択することで、正常にSwitch 2 に設定情報が転送されるようになります。

「まるごと転送」のやり方(実際に引っ越しする)
実際に「転送元のSwitch」と「転送先のSwitch 2 」の2台を使って、「まるごと転送」のやり方を説明します。
以下の3つの段階に分けて「まるごと転送」のやり方を順番に説明します。
1)「転送先のSwitch 2 」での受け入れ準備
2)「転送元のSwitch」での転送準備
3)「転送先のSwitch 2 」でのデータの受け取り
1)「転送先のSwitch 2 」での受け入れ準備
ここでは「転送先のSwitch 2 」で操作を行います。
初めて「転送先のSwitch 2 」の電源を入れると、初期設定画面が表示されます。
(初期設定を進めていきます。)
最初に、利用規約の画面が表示されます。
利用規約の内容をよく確認した上で、「利用規約に同意します」にチェックを入れ、「つぎへ」を選択します。

インターネット設定画面が表示されます。
「インターネット設定」を選択し、Wi-Fiの設定を行います。

ネットワーク(SSID)を選択して、パスワードを入力するとインターネット設定は完了です。
完了すると、以下の画面が表示されるので、「OK」を選択します。

本体の更新画面が表示されます。
「つぎへ」を選択します。(バックグラウンドで本体の更新準備が開始されます。)

プレイスタイルの切り替え画面が表示されます。
(ここから先はしばらくプレイスタイルに関する説明が続きます。)
「つぎへ」を選択します。

スタンドに関する説明が表示されます。
「立てました」を選択します。(実際に立てなくても大丈夫です。)

Joy-Con 2 の取り外し方の説明が表示されます。
ここでは、実際にJoy-Con 2 を取り外す必要があります。右のJoy-Con 2 を取り外し、次に左のJoy-Con 2 を取り外します。

両方のJoy-Con 2 を取り外した後、Joy-Con 2 の「Aボタン」を押して「つぎへ」を選択します。

テレビへの出力の説明が表示されます。
「あとで」を選択します。

Joy-Con 2 ストラップの説明が表示されます。
「スキップ」を選択します。

ここまででプレイスタイルの説明は終了です。
「OK」を選択します。

本体更新の準備完了の画面が表示されます。
「更新する」を選択します。

本体の更新が完了すると、以下の画面が表示されます。
「OK」を選択します。

ここまでで初期設定は完了です。
引き続き、「まるごと転送」の操作に入ります。
「まるごと転送に進む」を選択します。

microSD Expressカードの差し込み確認の画面が表示されます。
microSD Expressカードを所持している場合は差し込んでください。今回は、microSD Expressカードなしで実施するため、「スキップ」を選択します。

ニンテンドーアカウントのログインを促す画面が表示されます。
「ニンテンドーアカウントでログイン」を選択します。

QRコードを使ったログインの画面が表示されますが、今回はメールアドレスとパスワードでログインしたいので、「ほかの方法でログイン」を選択します。

「転送元のSwitch」で使用していたものと同じニンテンドーアカウントでログインします。
(「メールアドレスまたはログインID」と「パスワード」を入力し、「ログイン」を選択します。)

ログインすると以下の画面が表示されます。
「つぎへ」を選択します。

この段階でACアダプタ(充電ケーブル)を接続していない場合は、以下のメッセージが表示されます。「キャンセル」を選択し、ACアダプタを接続します。

以下の画面が表示されます。
「転送先のSwitch 2 」に「転送元のSwitch」を近づけて、「近づけました」を選択します。


「転送先のSwitch 2 」に以下の画面が表示されます。

一旦、「転送先のSwitch 2 」での操作はここで終わりです。
(「転送先のSwitch 2 」はこのままの状態にしておきます。)
次は「転送元のSwitch」の操作に移ります。
2)「転送元のSwitch」での転送準備
ここからは、「転送元のSwitch」で操作を行います。
「転送元のSwitch」のHOMEメニューから「設定」→「本体」→「Nintendo Switch 2 にまるごと転送」を選択します。

まるごと転送の開始画面が表示されます。
「つぎへ」を選択します。

みまもり設定をしている場合は、暗証番号の入力を求められます。
(みまもり設定をしていない場合はこの画面は表示されません。)
みまもり設定の暗証番号を入力します。

みまもり設定は「転送先のSwitch 2 」にも引き継がれるというメッセージが表示されます。
(みまもり設定をしていない場合はこの画面は表示されません。)
「OK」を選択します。

Nintendo Switch のソフトは、Nintendo Switch 2 でも引き続き遊べることが表示されます。
「OK」を選択します。

「転送先のSwitch 2 」を近くに持ってくるように指示されます。
すでに近くに持ってきているので、「持ってきた」を選択します。

まるごと転送に関する確認事項が表示されます。
下までスクロールして、内容を理解し、問題なければ「つぎへ」を選択します。

ニンテンドーアカウントにログインしていないユーザー(ローカルユーザなど)がいた場合、転送したあとに「転送元のSwitch」からは消去されるというメッセージが表示されます。(「転送先のSwitch 2 」には転送されますが、「転送元のSwitch」からは消去されるので、移動する形になります。)
問題なければ「つぎへ」を選択します。

一部のタイトルのセーブデータは、転送したあとにNintendo Switch本体からは消去されるメッセージが表示されます。また、対象となるタイトルも一覧で表示されます。(これらのタイトルのセーブデータは、「転送先のSwitch 2 」には転送されますが、「転送元のSwitch」からは消去されるので、移動する形になります。)
問題なければ「つぎへ」を選びます。

この段階でACアダプタ(充電ケーブル)を接続していない場合は、以下のメッセージが表示されます。「キャンセル」を選択し、ACアダプタを接続します。

以下の画面が表示されます。

これで「転送元のSwitch」での操作は完了です。
(「転送元のSwitch」はこのままの状態にしておきます。)
次は、「転送先のSwitch 2 」での操作に戻ります。
3)「転送先のSwitch 2 」でのデータの受け取り
ここからは、「転送先のSwitch 2 」で操作を行います。
「データの受け取りをはじめる」を選択します。

データの転送が開始されます。(途中で「転送先のSwitch 2 」が再起動します。)
完了するまでしばらく待ちます。
(転送するデータ量によって時間は増減しますが、今回実施した環境では5分程度で完了しました。)

データの転送が完了すると、以下の画面が表示されます。
「OK」を選択します。

「転送先のSwitch 2 」のホームボタンを押すと、トップ画面が表示されます。
「転送元のSwitch」も「OK」を選択して、終了します。

これで「まるごと転送」は完了です。
「転送元のSwitch」から「転送先のSwitch 2 」へデータの転送(引っ越し)ができました。
「まるごと転送」後の移行状況
「まるごと転送」後の移行状況も簡単に紹介します。
「転送元のSwitch」と「転送先のSwitch 2 」を比較すると、ソフトの並び順までもがそのまま移行されています。(ただし、各ソフトのデータは移行後に順次ダウンロードされます。)
ニンテンドーアカウントと連携していないユーザーアカウントは、「転送元のSwitch」からは削除され「転送先のSwitch 2 」にのみ存在します。

写真データも全て移行されています。
(「転送元のSwitch」にもちゃんと残っています。)

ソフトのセーブデータも問題なく移行されています。
(説明にもあったように一部セーブデータについては、「転送元のSwitch」からは削除されています。)
ニンテンドーアカウントと連携していないユーザーアカウントのセーブデータもちゃんと移行されています。

まとめ
本記事では、「Nintendo Switch」のセーブデータや各種設定を、ローカル通信で「Nintendo Switch 2 」にまとめて送ることができる「まるごと転送」を紹介しました。
最初に想定していた通り、一部のデータを除いて「転送先のSwitch 2 」に移行(引っ越し)できました。「転送先のSwitch 2 」をメインで遊ぶ場合は、「まるごと転送」を使って簡単に移行(引っ越し)できます。(もちろん「転送元のSwitch」でも引き続き遊べます。)
新しくSwitch 2 を購入された方は、内容を参考にしていただければ幸いです。



コメント