この記事では、次のような疑問や悩みに答えます。
パーティション管理やファイルシステム操作、ディスクのクローン作成、ディスクの使用状況分析など、様々なディスク管理を行えるアプリが知りたい。
「MiniTool Partition Wizard」アプリがどのような製品かを知りたい。
日々パソコンを使用していると、ディスク(ストレージ)の使用状況が気になったり、ディスク交換のためにディスクのクローンを作りたくなったり、パーティションを変更したり、といったようにディスクに関する様々な作業が発生します。
おまけに、少し特殊なことをしたいと思った場合、Windowsの標準機能ではできないことも多くあります。
特に、ディスク管理に関する作業は専門的な知識が必要で、あまり得意ではない(むしろ苦手)という方が多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、画面操作で様々なディスク管理が行える「MiniTool Partition Wizard」を紹介します。
「MiniTool Partition Wizard」を使えば、直感的な画面操作で簡単にディスク管理ができ、Windows標準機能では対応できないような操作も可能にしてくれます。
無料版も用意されています。
無料版はいくつかの制限があるものの、かなりの機能が使えます。
ディスク管理アプリ「MiniTool Partition Wizard」の概要
製品概要
ディスク管理アプリ「MiniTool Partition Wizard」は、画面操作で様々なディスク管理ができるアプリケーションです。
開発元の「MiniTool® Software Ltd.」はカナダと香港に拠点を持つ会社です。
ディスクやパーティション管理、データ復旧、データバックアップの分野に精通していて、ディスクやパーティションの様々な問題を解決できる素晴らしいソリューションの提供を目指している会社です。
「MiniTool Partition Wizard」の主な機能は以下の通りです。
<MiniTool Partition Wizardの主な機能>
・パーティション変更機能
・パーティション管理機能
・パーティション検査検出機能
・ディスク変換機能
・ディスク複製機能
・ディスク抹消機能
・ディスク検査検出機能
・ダイナミックディスク管理機能
・ブータブルメディア作成機能
今回はWindows版を紹介しますが、Mac版も用意されています。
製品の詳細は、以下の公式サイトで確認できます。
無料版と有料版の違い
「MiniTool Partition Wizard」には無料版と有料版が用意されています。
無料版は、使える機能に制限があります。
有料版は、年間ライセンスと永久ライセンスがあります。
また、プロ版やアルティメット版、エンタープライズ版などの様々なエディションがあり、それぞれで使用可能な機能などが異なります。
無料版と有料版の詳細な違いや価格の確認、ライセンス購入は以下の公式サイトからできます。
動作環境
パソコンの動作環境としてWindows版は、
Windows(Vista/7/8/10/11 全エンディション)、
Windows Server (2003/2008/2012/2016/2019 全エンディション)に対応しています。
「MiniTool Partition Wizard」のインストール
「MiniTool Partition Wizard」は公式サイトからインストーラをダウンロードして、インストールすることですぐに利用可能です。
ここでは、「MiniTool Partition Wizard」のインストール方法を説明します。
1)Webブラウザで以下の「MiniTool Partition Wizard」の公式サイトにアクセスします。
2)公式サイトの下の方に移動すると、「今すぐ無料で試しましょう」ボタンがあります。
「今すぐ無料で試しましょう」をクリックして、インストーラをダウンロードします。
3)ダウンロードしたインストーラを実行します。
4)インストーラが起動し、言語選択画面が表示されます。
日本語のままで良ければ、そのまま「OK」をクリックします。
5)製品&コンポーネント画面が表示されます。
「MiniTool Partition Wizard Free」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
(※他のチェックは必須ではありません)
6)インストール先の指定画面が表示されます。
必要に応じてインストール先を変更し、「次へ」をクリックします。
7)インストールが開始されますので、このまましばらく待ちます。
8)インストールが完了し、セットアップウィザードの完了画面が表示されます。
「完了」をクリックします。
8)「MiniTool Partition Wizard」が起動します。
これで「MiniTool Partition Wizard」のインストールは完了です。
「MiniTool Partition Wizard」を実際に使用する
「MiniTool Partition Wizard」には様々な機能があります。
その中でも今回は、以下の4つの機能を実際に試してみます。
尚、1〜3は無料版でも実施可能です。4は有料版でのみ実施可能です。
1)ディスク使用状況分析 (無料版で使用可)
2)ディスクベンチマーク (無料版で使用可)
3)FATをNTFSに変換 (無料版で使用可)
4)NTFSをFATに変換 (無料版では使用不可)
その他の機能については、以下の公式サイトにてオンラインマニュアルも用意されていますので、気になる方は合わせて確認してください。
それでは、順番に試していきます。
1)ディスク使用状況分析
「ディスク使用状況分析」は、ディスク内のファイル数やフォルダ数、占有率などを可視化してくれる機能です。
ディスク容量が不足した場合や思った以上にディスクを使っている場合に、どのフォルダがデータ容量が多いのかが一目で分かり便利です。
「MiniTool Partition Wizard」を起動し、「ディスク使用状況分析」をクリックします。
スキャン対象のディスクを選択し、「スキャン」をクリックします。
スキャンが完了すると、ディスク使用状況が一覧で表示されます。
「ツリービュー」や「ファイルビュー」、「フォルダビュー」といった感じで表示形式の変更も可能です。
2)ディスクベンチマーク
「ディスクベンチマーク」は物理的なディスクの読み書きの速度を計測する機能です。
ディスクの性能を計測したい場合に便利です。
「MiniTool Partition Wizard」を起動し、「ディスクベンチマーク」をクリックします。
スキャン対象のドライブや条件を設定し、「開始」をクリックします。
計測が完了すると、このようにグラフと数値で読み込み速度、書き込み速度の結果が表示されます。
3)FATをNTFSに変換
「FATをNTFSに変換」はFATのファイルシステムをNTFSに変換する機能です。
「MiniTool Partition Wizard」を起動し、「パーティション総合管理」をクリックします。
※今回のファイルシステム変更対象である「Dドライブのディスク」が「FAT」であることが表示されています
Dドライブの上で右クリックし、表示されたメニューの中の「FATをNTFSに変換」をクリックします。
ファイルシステム変換の画面が表示されます。
「開始」をクリックします。
変換が完了すると、「変換は完了しました」と表示されます。
「閉じる」をクリックします。
Dドライブのディスクが「FAT」から「NTFS」に変換されました。
たったこれだけの操作で、ファイルシステムをFATからNTFSに変換できました。
もちろんディスク内のファイルも変換前と同様に扱えます。
4)NTFSをFATに変換
「NTFSをFATに変換」はNTFSのファイルシステムをFATに変換する機能です。
この機能は無料版では使用できないため、途中で有料版へのアップグレードを行います。
「MiniTool Partition Wizard」を起動し、「パーティション総合管理」をクリックします。
先ほどNTFSに変換したDドライブを右クリックし、表示されたメニューの中の「NTFSをFATに変換」をクリックします。
本機能は無料版では使用できないため、ここで有料版へのアップグレードの画面が表示されます。(すでに有料版へアップグレード済みの場合は表示されません。)
購入したライセンスコードを入力して、「アップグレード」をクリックします。
登録完了のメッセージが表示されますので、「OK」をクリックします。
もう一度Dドライブを右クリックし、表示されたメニューの中の「NTFSをFATに変換」をクリックします。
保留中の操作に1件追加されていますので、「適用」をクリックします。
保留中の操作を適用するか聞かれますので、「はい」をクリックします。
NTFSへの変換が開始され、完了すると以下のメッセージが表示されますので、「OK」をクリックします。
Dドライブのディスクが「NTFS」から「FAT」に変換されました。
今回もたったこれだけの操作で、ファイルシステムをNTFSからFATに変換できました。
もちろんディスク内のファイルも変換前と同様に扱えます。
まとめ
本記事では、画面操作で様々なディスク管理が行える「MiniTool Partition Wizard」を紹介しました。
記事内では、「MiniTool Partition Wizard」のほんの一部の機能を紹介しましたが、まだまだ多くの機能が備わっています。
是非、無料版をダウンロードしてご自身で試してみてください。
無料版でもかなり使えますし、気に入ったら有料版に移行するというので良いと思います。
マニュアルも充実していますので、使い方が分からない場合でも安心です。
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