この記事では、次のような疑問や悩みに答えます。
- Windowsパソコンのディスクやファイルのバックアップを簡単に取りたい。
- バックアップソフト「MiniTool ShadowMaker」がどのような製品か知りたい。
日々使用しているパソコンの中には、大切な書類や写真、動画など様々なデータが存在します。
これらのデータがある日突然なくなってしまうと大変です。
万一の場合を想定して、大切なデータのバックアップを取得することが重要です。
バックアップの取得でまず思いつく方法は、別のディスク(ハードディスクやUSBメモリなど)にコピーをとっておくやり方です。
もちろんこの方法でもバックアップは取得できますが、毎回手作業でバックアップを取得する必要がありますし、差分だけバックアップすることは難しいので、新たにバックアップを取得してから古いバックアップデータを削除する必要があります。色々と手間がかかり面倒です。
そこで本記事では、無料で簡単に大切なディスクやファイルのバックアップが取れるソフト「MiniTool ShadowMaker」を紹介します。
「MiniTool ShadowMaker」は簡単な操作でディスクやファイルのバックアップが取得できます。スケジュールで定期的に自動でバックアップの取得も行えるので、バックアップ取得にかかる手間を大幅に削減できます。
「MiniTool ShadowMaker」には無料版が用意されていて、無料版でもバックアップの取得・復元などは十分に行えます。本記事では、無料版でできる内容を紹介しますので、参考にしていただけると幸いです。
バックアップソフト「MiniTool ShadowMaker」とは
機能概要
「MiniTool ShadowMaker」は、パソコン内のデータをバックアップするWindowsOS向けのソフトです。
開発元の「MiniTool® Software Ltd.」はカナダと香港に拠点を持つ会社です。
ディスクやパーティション管理、データ復旧、データバックアップの分野に精通していて、ディスクやパーティションの様々な問題を解決できる素晴らしいソリューションの提供を目指している会社です。
「MiniTool ShadowMaker」の主な機能は以下の通りです。
- システムのバックアップと復元
(フォルダやファイルのバックアップ・復元に加え、システムイメージを作成し、システムが正しく動作しない時にパソコンを以前の状態に復元することが可能) - 使用中のファイルのバックアップ、同期
(ファイル、フォルダ、または開いているファイルのバックアップ・同期が可能) - 異機種への復元
(パソコンで作成したイメージをもう一台のパソコン上に復元) - クラスターサイズが2MBのボリュームをバックアップ
(クラスターサイズが2MBのNTFSハードドライブをバックアップまたはクローン作成が可能) - バックアップ方式を変更
(増分、差分などバックアップスキームの選択が可能) - バックアップ自動化
(バックアップを自動で定期的に取得)
製品の詳細は、以下の公式サイトで確認できます。
動作環境
「MiniTool ShadowMaker」の動作環境は以下の通りです。
対応OSはWindowsのみで、求められるスペックは高くないため現在現役で使用しているパソコンであればほとんどの環境で動作します。
対応OS | Windows 7/8/8.1/10/11 全エディション |
CPU | Pentiumプロセッサ 1 GHzあるいはそれ以上 |
RAM | 32ビットOSの場合、1GBあるいはそれ以上 64ビットOSの場合、2GBあるいはそれ以上 |
ディスク容量 | インストール用に1.5GBの空き容量が必要 |
対応記憶メディア | HDD、SSD、USB外付けディスク、ハードウェアRAID、ネットワークアタッチドストレージ(NAS)、ホームファイルサーバー |
ライセンス体系と価格(無料版あり)
「MiniTool ShadowMaker」には、無料版と有料版が用意されています。
無料版では使えない機能がありますが、基本的な機能は制限なく使えます。
無料版で試してみて、もっと便利に様々な機能が使いたいとなったら有料版に移行するというので良いと思います。(有料版のライセンスは1ヶ月分だけ購入するということも可能なので、まずは1ヶ月だけ有料版を試してみるといった使い方もできます)
無料版と有料版の違いや、ライセンスの価格については以下の公式サイトで確認できます。ライセンスの購入も可能です。
「MiniTool ShadowMaker」のインストール方法
「MiniTool ShadowMaker」のインストール方法を紹介します。
インストーラーファイル(ソフトインストール用のファイル)を取得するために、以下の公式サイトにアクセスします。
アクセスした公式サイトで、「無料ダウンロード」をクリックします。
インストーラーファイルがダウンロードされます。
ダブルクリックして実行します。
インストーラーが起動します。
「カスタムインストール>」をクリックします。
画面下にインストールオプションが表示されます。
言語を「日本語」に設定し、「今すぐインストール」をクリックします。
インストールが始まるので、しばらく待ちます。
インストールが完了すると以下の画面が表示されます。
これで「MiniTool ShadowMaker」のインストールは完了です。
無料版として使用できるようになりました。
実際に「MiniTool ShadowMaker」を使ってみる
実際に「MiniTool ShadowMaker」を使ってバックアップを取得する方法を紹介します。
また、定期的にバックアップを取得できるように設定する方法や取得したバックアップから復元する方法も紹介します。
ここで紹介する内容は全て無料版でできます。
バックアップを取得する
「MiniTool ShadowMaker」でバックアップを取得します。
今回は、以下の50枚の写真データが入った「写真」フォルダのバックアップを取得していきます。
「MiniTool ShadowMaker」を起動します。
画面左にメニューが並び、画面右に内容が表示される形式です。
メニューの「バックアップ」を選択します。
バックアップの画面が表示されます。
初めに、バックアップ対象(ソース)を選択するために、「ソース」をクリックします。
「ディスクとパーティション」か「フォルダとファイル」かを選択します。
今回は、特定のフォルダのバックアップを取得するので、「フォルダとファイル」をクリックします。
バックアップ対象のフォルダを選択し、「OK」をクリックします。
(Windowsのエクスプローラに似た感じで、階層構造でフォルダやファイルが表示されるので、目的のフォルダまで辿り、選択します)
「ソース」に、バックアップ対象として選択したフォルダ(C:¥tmp¥写真)が表示されます。
次に、バックアップ先(どこにバックアップを取得するのか)を選択するために、「バックアップ先」をクリックします。
バックアップ先の場所(今回はUSBメモリであるDドライブ)を選択し、「OK」をクリックします。
「バックアップ先」に、バックアップ先の場所として選択したUSBメモリ(D:¥)が表示されます。これで、バックアップ対象(写真フォルダ)からバックアップ先(USBメモリ)へのバックアップの準備は完了です。
「今すぐバックアップ」をクリックします。
確認ダイアログが表示されるので、「OK」をクリックします。
バックアップの取得が開始され、完了すると以下の画面が表示されます。
「写真」フォルダのバックアップがUSBメモリに取得できたことが確認できます。
USBメモリをエクスプローラで表示すると、USBメモリにフォルダが作成され、そのフォルダの中にバックアップファイルが作成されていることが確認できます。
これでバックアップの取得は完了です。
「バックアップ対象」と「取得したバックアップファイルの保存先」を決めて、実行するだけなので、とても簡単です。
定期的に自動でバックアップを取得させる
手動でバックアップを取得するだけでなく、定期的に自動でバックアップを取得することも可能です。ここでは、先ほど取得したバックアップを定期的に実行する方法を紹介します。
メニューの「管理」を選択します。
先ほど取得した写真フォルダのバックアップの設定が表示されます。
(一度取得したバックアップの設定は「管理」に残るようになっています)
写真フォルダのバックアップ設定の右端にある「3つの点」のアイコンをクリックします。
操作の一覧が表示されるので、「スケジュールを編集」をクリックします。
右下のトグルを「オン」にするとスケジュールの設定が可能になります。
毎日、毎週、毎月のいつに実行するかを設定し、「OK」をクリックします。
※イベントに紐づけたスケジュール設定は有料版のみ利用可能です
スケジュールで設定した日時になると自動的にバックアップが取得されます。
少し見えにくいですが、緑の文字で最新バックアップ日時が表示されていて、スケジュールで実行されるとその日時が更新されています。(次のバックアップ日時も表示されています)
これで定期的に自動でバックアップの取得が可能になりました。
取得したバックアップから復元する
最後に取得したバックアップからファイルを復元する方法を紹介します。
メニューの「復元」を選択します。
バックアップ設定が一覧で表示されるので、復元したいバックアップ設定の「復元」をクリックします。
取得したバックアップが表示されます。
バックアップを複数回取得している場合は、複数個表示されるので、いつの時点のバックアップから復元したいかを選択し、「次へ」をクリックします。
次に、復元したいフォルダやファイルを選択し、「次へ」をクリックします。
今回は「写真」フォルダを丸ごと復元したいので、「写真」フォルダを選択しています。
最後に、復元する場所(復元先)を選択し、「開始」をクリックします。
※「参照」ボタンから復元先を選択できます
復元が開始され、完了すると以下のダイアログが表示されます。
写真フォルダ内の全てのファイルがバックアップから復元できました。
これで復元は完了です。
「対象のバックアップ」と「復元対象(フォルダやファイル)」、「復元先」を決めて、実行するだけなので復元についても簡単にできました。
まとめ
本記事では、簡単に大切なディスクやファイルのバックアップができるバックアップソフト「MiniTool ShadowMaker」を紹介しました。
使ってみて驚いたのは、無料版で十分に実用レベルであることです。
手動でのバックアップ取得だけでなく、スケジュール設定(自動実行)や復元といった機能も無料版で制限なく使えるので、ほとんどの用途で十分だと感じました。
使い込んでみて、有料版の機能が必要になった時に検討するというので良いと思います。
コストをかけずにWindowsでバックアップを取得したいと考えている方には、「MiniTool ShadowMaker」を使ってみることをおすすめします。
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