この記事では、次のような疑問や悩みに答えます。
- 充電池の単なる充電以外にも色々とできる多機能な充電器を探している
- XTARのバッテリーチャージャー「VC4 Plus」がどのような製品か知りたい
充電池の充電をする際は、その充電池に特化したバッテリーチャージャー(充電器)を購入して使う場合が多いと思います。
例えば、エネループ(充電池)を購入したら、Panasonicのエネループ用充電器を合わせて購入するといった感じです。
もちろん、単に充電をするだけであればそれでも良いのですが、通常の充電器だと充電電流を変えたり、充電できなくなった電池を復活させたりといった機能を持たないものがほとんどです。せっかく充電器を買うのであれば、充電以外にも様々な機能を持っている方が何かと便利です。
そこで本記事では、充電以外にも様々な機能を持ったXTARの多機能バッテリーチャージャー「VC4 Plus」を紹介します。
「VC4 Plus」は、以下のように様々な機能を持っています。
- リチウムイオン電池、ニッケル水素充電池、ニッカド充電池を同時に充電
- 急速充電(最大3A)に対応
- 最低充電電流値0.25Aでの充電に対応(低い充電電流でバッテリ寿命を延ばす)
- 充電池の実容量を計測
- 長期保存に適した充電
- 0Vになった電池の復活
「VC4 Plus」があれば、上記のように充電池に関するあらゆることができます。
XTARの多機能バッテリーチャージャー「VC4 Plus」の製品概要
XTARのバッテリーチャージャー「VC4 Plus」は、各種充電池を同時に4本充電可能な、多機能の充電器です。
以下の充電池に対応しています。
○3.6V/3.7V ICR IMR INRリチウムイオン電池
10440 14500 14650 16340 17335 17500 17670 18350 18490 18500 18650 18700 20700 21700 22650 25500 26650 32650 (保護板付きの20700、21700電池を入れることができます)
○1.2Vニッケル水素充電池/ニッカド充電池
AAAA(単六) /AAA(単四)/AA(単三)/ A / SC / C(単二)
販売元のXTARというメーカーは聞き慣れない方もおられるかもしれませんが、実は世界的に有名で、製品は世界中で販売されています。XTARの製品は30以上の特許を取得し、アメリカ、ドイツ、オーストラリア、日本、韓国、ロシアを含む約120カ国で販売されていて、十分な実績があります。
「VC4 Plus」は主に、以下の機能を備えています。
■リチウムイオン電池、ニッケル水素充電池、ニッカド充電池を同時に充電
エネループのようなニッケル水素電池だけでなく、リチウムイオン電池やニッカド電池を同時に最大4本まで充電可能です。
■急速充電(最大3A)に対応
1本のみの充電には限られますが、最大3Aでの急速充電が可能です。
(2本の場合は2A、3本以上の場合は1Aでの充電となります)
■最低充電電流値0.25Aでの充電に対応
充電の電流値を最低0.25Aまで下げることが可能で、電池の寿命を長持ちさせたい場合に有効です。
■充電池の実容量を計測
電池を「充電」→「放電」→「充電」することにより、電池の実容量を計測できます。
■長期保存に適した充電
充電池の電圧を長期保管に適した値に調整して充電できます。(1ヶ月以上の保存に備えます)
■0Vになった電池の復活
過放電などにより充電できなくなった充電池の復活を試みるストアリングモードを搭載。
公式サイトは以下になります。
詳細は、以下のAmazonのサイトでも確認できます。
XTAR「VC4 Plus」のパッケージと内容物
XTAR「VC4 Plus」のパッケージを開封していきます。
パッケージは紙製の箱です。
表側には製品のイラストが中央に大きく描かれています。
パッケージの裏側です。
パッケージを開封すると、ポーチと充電器が入っています。
ポーチの中のものも全て出すと、パッケージには以下の5点が入っています。
まとめて収納できるポーチが付属するところがありがたいです。
<内容物>
・「VC4 Plus」充電器
・給電用アダプタ
・給電用ケーブル
・ポーチ(収納用)
・取扱説明書
給電用アダプタは18W出力で、USB Type-A端子になっています。
給電用ケーブルは、USB Type-A to Type-Cで、長さは約80cmです。
取扱説明書は各国語併記で、日本語の記載もあります。
XTAR「VC4 Plus」の外観
XTAR「VC4 Plus」の外観を紹介します。
充電器本体の色は、マットなブラックです。指紋が付きにくく、汚れが目立ちません。
上部には、ロゴ「XTAR」と型番「VC4 Plus」がプリントされています。
その下には、大きな液晶画面と「Curr.」ボタン(左)、「Mode」ボタン(右)が配置されています。
下部には、4本の電池スロットが備わっています。電池スロットの両端の2本は太めの電池の充電も可能なように幅が広くなっています。電池スロットのマイナス側は伸縮するので、あらゆる長さの電池にも対応できます。
側面上部には、給電用のUSB Type-Cポートが配置されています。
付属の給電用アダプタと給電用ケーブルを接続して給電可能です。
給電すると、このような形で液晶画面が表示され、各LEDインジケータも表示されます。
液晶画面には、充電池ごとに独立して情報が表示されます。
XTAR「VC4 Plus」の使い方
XTAR「VC4 Plus」の使い方を紹介します。
以下の機能について、個別に見ていきます。
(「0Vになった電池の復活」については充電できなくなった充電池が手元にないため、今回は割愛しています。)
- リチウムイオン電池、ニッケル水素充電池、ニッカド充電池を同時に充電
- 急速充電(最大3A)
- 最低充電電流値0.25Aでの充電
- 充電池の実容量を計測
- 長期保存に適した充電
リチウムイオン電池、ニッケル水素充電池、ニッカド充電池を同時に充電
エネループのようなニッケル水素電池だけでなく、リチウムイオン電池やニッカド電池を同時に最大4本まで充電可能です。
手元にある充電池はエネループのみなので、今回は、エネループ(ニッケル水素電池)を4本同時に充電してみます。
充電池をセットすると充電が開始されます。
充電中はCH1〜CH4が赤く表示されます。
液晶画面左下の「Curr.」ボタンを押すと充電電流を切り替えられます。
「Curr.」ボタンを押すたびに、充電電流が以下のように切り替わります。
3000mA → 2000mA → 1000mA → 500mA → 250mA
液晶画面右下の「Mode」ボタンを押すと表示が切り替わります。
「Mode」ボタンを押すたびに、情報の表示が順番に切り替わります。
・Cap.(充電した容量)
・Cur.(現在の充電電流値)
・IR(電池の内部抵抗値)
「Cap.(充電した容量)」が表示されている状態で、「Mode」ボタンを押すと、表示が「Cur.(現在の充電電流値)」に切り替わります。
下の写真は、充電電流を500mAにセットして充電している状態で、4本とも約0.5A(500mA弱)で充電されていることがわかります。
「Cur.(現在の充電電流値)」が表示されている状態で、「Mode」ボタンを押すと、表示が「IR(電池の内部抵抗値)」に切り替わります。
充電が完了するとCH1〜CH4が緑で表示され、液晶画面には「FULL」と表示されます。
急速充電(最大3A)
1本のみの充電には限られますが、最大3Aでの急速充電が可能です。
(2本の場合は2A、3本以上の場合は1Aでの充電となります)
エネループで3Aの急速充電を試してみます。
「Curr.」ボタンを押して、充電電流を3A(3000mA)にセットします。
エネループ1本を充電したところ、約2A(2000mA)で充電されていることが確認できます。
残念ながらエネループの電圧が1.2Vであるため条件(電池電圧が3.8V程度)を満たせず、3Aでの充電はできませんでした。
エネループ2本の場合は、2本とも約2A(2000mA)で充電できました。
通常の充電器は最大1Aでの充電が多いので、急いで充電したい時はありがたいです。
最低充電電流値0.25Aでの充電
電池の寿命を長持ちさせることが期待できる、低い電流値での充電も可能です。
最低の電流値である0.25Aで充電をしてみます。
「Curr.」ボタンを押して、充電電流を0.25A(250mA)にセットします。
4本の充電池が約0.25Aで充電されていることが確認できます。
充電完了までの時間は長くなりますが、時間に余裕があれば電池の寿命を考えて0.25Aでの充電をした方が良いです。
充電池の実容量を計測
電池を「充電」→「放電」→「充電」することにより、電池の実容量を計測できます。
エネループ1本の実容量を測定してみます。
電池の実容量を計測するには、充電モードからグレーディングモードに切り替えます。
グレーディングモードへは「Mode」ボタンを長押しして切り替えることができます。(写真ではわかりにくいですが、液晶上部に青文字で「Grad.」と表示されます。)
グレーディングモードに切り替えた状態で、充電池をセットします。
グレーディングが開始され「充電」→「放電」→「充電」が行われます。
グレーディングは数時間以上かかります。(今回は8時間程度かかりました)
完了するとCH1が緑で表示され、液晶画面に「donE」の文字と計測した充電池の実容量(1862mA)が表示されます。
今回使用したエネループの容量は1900mAなので、計測結果の1862mAは近い値が出ていることがわかります。
長期保存に適した充電
充電池の電圧を長期保管に適した値に調整して充電できます。(1ヶ月以上の保存に備えます)
長期保存に適した充電を行なってみます。
長期保存に適した充電をするには、ストアリングモードに切り替える必要があります。
充電モードから「Mode」ボタンを長押ししてグレーディングモードにした後、再び長押ししてストアリングモードへ切り替えることができます。(写真ではわかりにくいですが、液晶上部に青文字で「Store」と表示されます。)
ストアリングモードに切り替えた状態で、充電池をセットします。
長期保存に適した電圧で充電が開始します。
完了するとCH1〜CH4が緑で表示され、液晶画面に「donE」の文字が表示されます。
充電した充電池を長期間置いておくような運用をしている場合は、この充電方法がおすすめです。
まとめ
本記事では、充電以外にも様々な機能を持ったXTARの多機能バッテリーチャージャー「VC4 Plus」を紹介しました。
通常の充電はもちろんのこと、以下のように数多くの機能を備えていて、これ1台あれば充電池のことで困ることはありません。
- リチウムイオン電池、ニッケル水素充電池、ニッカド充電池を同時に充電
- 急速充電(最大3A)に対応
- 最低充電電流値0.25Aでの充電に対応(低い充電電流でバッテリ寿命を延ばす)
- 充電池の実容量を計測
- 長期保存に適した充電
- 0Vになった電池の復活
充電池用の多機能な充電器を探されている方にはおすすめの製品です。
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