この記事では、次のような疑問や悩みに答えます。
・安心できる有名メーカーで安くて性能の良い4Kディスプレイがほしい
・DELLの27インチ4KディスプレイS2721Qがどのような製品か知りたい
最近ではパソコンやゲーム機などで4K対応が当たり前になってきました。
もちろん、パソコンやゲーム機が4Kに対応していてもディスプレイが4K対応でなければ4K映像は出力できません。
しかし、4Kディスプレイは高価な製品が多く、なかなか手が出ないのも事実です。
そこで、本記事では高性能で安心できる有名メーカーであるにも関わらず、値段が安いDELLの27インチ4KディスプレイS2721Qを紹介します。
有名メーカーであるDELLの製品にも関わらず、驚きの価格です。
DELLの27インチ4KディスプレイS2721Qの製品概要
S2721Qは、DELLのIPSパネルを搭載した4K対応の27インチ液晶ティスプレイです。
DELLはこれまでにも数多くのディスプレイを長年に渡って製造・販売していて、実績があり評価の高いメーカーです。
S2721Q以外にも多数のディスプレイを販売していますが、S2721Qはその中でも低価格帯の製品になります。
S2721Qの主な仕様を紹介します。
ディスプレイサイズ | 27インチ |
パネルタイプ | IPS |
解像度 | 4K 3840 x 2160 @ 60 Hz |
アスペクト比 | 16:9 |
応答速度 | 4ms |
入力端子 | HDMI×2 DisplayPort×1 |
出力端子 | オーディオラインアウト×1 |
VESAマウント | 対応(100 x 100 mm) |
スピーカー | あり(出力:3W) |
ピボット(回転) | モニターアームを使用する事で可能 |
寸法 | スタンドを含む場合 幅: 61.16 cm – 深さ: 18.68 cm – 高さ: 45.34 cm スタンドを除く場合 幅: 61.16 cm – 深さ: 5.54 cm – 高さ: 36.46 cm |
重量 | 4.7kg ※スタンドを除く |
より詳細な製品仕様は以下のAmazonのサイトで確認できます。
※AmazonのページはS2721Qではなく、S2721QSです。違いは本記事内で紹介しています
DELL S2721Qのパッケージ
DELL S2721Qのパッケージを紹介します。
パッケージはダンボール製の箱で、サイズは約72.5cm×45cm×14cmとそれなりに大きいです。
パッケージの表側です。
白を基調とし、DELLのロゴとディスプレイがプリントされたシンプルなパッケージです。
パッケージの裏側です。
ディスプレイの背面がプリントされています。
DELL S2721Qの開封と付属品(内容物)
DELL S2721Qを開封します。
パッケージ裏側の上面に1箇所テープが貼られていますので、このテープを剥がして開封します。
パッケージの内部は2段構造になっています。
上段に付属品が入っています。
下段にはディスプレイが入っています。
上段に入っていた付属品は以下の4点とマニュアル類です。
・HDMIケーブル
・電源ケーブル
・VESAカバー
・スタンド(台座と支柱)
HDMIケーブル
通常サイズのHDMIケーブルが付属しています。
長さは1m程度なので、短い場合は別途用意する必要があります。
HDMIケーブルを紹介している記事もあわせて参考にしてください。
電源ケーブル
二股のアース付き電源ケーブルが付属しています。
VESAカバー
ディスプレイ背面にあるVESAマウンティングインターフェースの窪みを隠すためのカバーが付属しています。
VESAカバーの表側は、ディスプレイ本体の背面と全く同じカラー、模様になっています。
VESAカバーの裏側は、引っ掛けて固定するための爪が付いています。
スタンド(台座と支柱)
スタンドは、台座と支柱に分離しています。
台座に設けられている2つの出っ張りを支柱の穴に差し込んで、台座の底面にある手で回せるネジを締める事で台座と支柱を固定できます。
これでスタンドは完成です。(工具も不要で非常に簡単です)
DELL S2721Qの外観
DELL S2721Qのディスプレイの外観を紹介します。
ディスプレイの背面です。
カラーは白ですがツルッとした白ではなく、写真ではわかりにくいですが波模様が入っています。
※先ほどのVESAカバーの写真を見て頂くと、波模様が分かりやすいと思います
端子類は全て背面にまとまっています。
背面下部の左側には電源コネクタが備わっています。
(セキュリティロックスロットも電源コネクタの左横に備わっています)
背面下部の右側にはHDMI端子が2つ、DisplayPort、オーディオラインアウト端子が備わっています。
背面下部の中央にはスタンドを取り付けるための金具が備わっています。
背面中央にはVESAマウンティングインターフェースが備わっています。
底面右側には電源ボタンとディスプレイ設定変更用のボタンが4つ備わっています。
ディスプレイにスタンドを取り付けていきます。
ディスプレイ背面下部にあるスタンド取り付けの器具にスタンドをスライドする形で取り付けます。
カチッと音が鳴るまでスライドして押し上げます。
スタンドを使用する場合は、VESAマウンティングインターフェースの窪みを隠すために、VESAカバーを取り付けます。
カバーを取り付けるとVESAマウンティングインターフェースの窪みが綺麗に隠れます。
ディスプレイを前面から見るとこんな感じです。
シンプルで良いですね。
今回はスタンドではなくモニターアームを使用しますので、スタンドを外します。
スタンドの上に空いている穴に細いプラスドライバなどを差し込んで、押し込む事でロックが外れますので、後はスタンドを下にスライドすれば外れます。
VESAカバーも外して、モニターアームに取り付けます。
(実はVESAカバーを外すのに苦労しました。VESAカバーの下側に「ー」マークが付いていて、その少し下付近を押し込む事で角が浮き上がるので外せますと説明書には書かれているのですが、全然浮き上がりませんでした。シリコン製のヘラを使って30分ぐらい格闘した末に外せました。最初からモニターアームを使う予定であれば、VESAカバーは取り付けない方が良いかもしれません)
モニターアームに取り付けると自由自在にディスプレイを動かせるので便利です。
画面もとても綺麗です。
IPSパネルなので、横から見てもはっきりと見えます。
DELL S2721QとS2721QSの違い
今回紹介しているS2721Qには、ほとんど同じ型番のS2721QSが存在します。
S2721QとS2721QSの違いを説明します。
違いは2点あります。
1点目は、購入先が異なります。
S2721QはDELLの直販でのみ購入可能で、S2721QSはAmazonなどで購入が可能です。
2点目は、スタンドの種類が異なります。
S2721Qは上下の角度調整しかできません。
S2721QSは上下の角度調整に加えて、左右の角度調整、高さの調整が可能です。
これら2点以外の違いはありません。
DELL S2721Qの使用感
良かった点
映像が美しい
4K解像度、ISP液晶、sRGB色域カバー率99%という事もあり、映像がとても美しいです。
写真や動画の閲覧だけでなく、ゲームでもとても綺麗に表示され没入感が高いです。
電源内蔵でアダプタが不要(電源ケーブルのみでよい)
購入する前はあまり気にしない点ですが、多くのディスプレイは電源が内蔵になっておらず、大きな電源アダプタが付属します。
せっかくディスプレイが薄型なのに、大きい電源アダプタが外付けになっているとがっかりします。
本製品は、電源が内蔵なので電源アダプタは不要です。スマートな電源ケーブルを繋ぐだけでよいので、机周りもスッキリします。
ベゼルが薄い
ベゼル(画面のフチの部分)が7〜8mmと非常に細く、結果的にディスプレイ自体の大きさもコンパクトになっています。
特にデュアルディスプレイ環境として2台並べたいと考えている方には、画面間の境界が少なくお勧めです。
必要十分な機能を備えているにも関わらず価格が安い
映像の綺麗さ、必要十分な入出力端子類を備えているにも関わらず、この価格はコストパフォーマンスが高いと言わざるを得ません。
コストを抑えたいけれど機能は妥協したくないという方、最初の入門機として探されている方、2台目の購入を考えている方、など幅広くおすすめできます。
残念な点
スタンドが上下の角度調整のみ
付属のスタンドでは上下の角度調整しかできません。
S2721Qではなく、Amazonなどで販売されているS2721QSであれば、付属のスタンドで左右の角度調整や高さの調整が可能ですので、スタンドがいまいちと思われる方はS2721QSの方を購入される事をおすすめします。
モニターアームで運用すれば、スタンドは不要ですし自由自在に動かせますので、予算が許すのであればモニターアームを使用するのが一番良いです。
僕が実際にS2721Qで使用しているモニターアームは以下の製品です。
※このモニターアームは少し高価ですが、価格以外に欠点が見つからないぐらい最高です
USB Type-C端子は非搭載
最近では映像の出力にUSB Type-Cケーブルを使用するケースも増えてきましたが、本製品はUSB Type-C端子は非搭載です。
USB Type-C端子を搭載した4Kディスプレイは比較的高価なモデルに搭載される傾向がありますので、仕方がないですが、少し残念ではあります。
USB Type-C端子が希望の場合は、同じDELLのディスプレイであるU2720QMがおすすめです。
U2720QMはUSB Type-C端子を備えている上に、本製品よりも更に機能性は高いです。
※U2720QMの記事もまとめていますので、合わせて参考にしてください
内蔵スピーカーはそこそこの音質
内蔵のスピーカーは出力が3Wという事もあり、最低限のレベルです。
もちろんスピーカーが付いているだけでありがたいのですが、過度な期待は禁物です。
良い音質で鳴らしたい場合は、別途スピーカーを用意する方が良いです。
まとめ
本記事では高性能で安心できる有名メーカーであるにも関わらず、値段が安いDELLの27インチ4KディスプレイS2721Qを紹介しました。
使用していて感じた「良い点」と「悪い点」をお伝えしましたが、総評としてはかなり良いです。
搭載している機能に対して、価格が安すぎるぐらいです。
コストパフォーマンスを求められるのであれば、この製品一択と言っても良いぐらいです。
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