この記事では、次のような疑問や悩みに答えます。
- レトロゲーム(エミュレータ)がプレイ可能な携帯ゲーム機を探している。
- 任天堂のゲームボーイに似た形状の携帯ゲーム機を探している。
- Android搭載の縦型携帯ゲーム機「Retroid Pocket Classic」がどのような製品か、またその性能を知りたい。
様々な携帯ゲーム機(エミュレータのプレイを主目的としたゲーム機)を扱っているRetroid Pocket 社から2025年3月に縦型携帯ゲーム機「Retroid Pocket Classic」が発売されました。
そこで本記事では、Android搭載の縦型携帯ゲーム機「Retroid Pocket Classic」を紹介します。
「Retroid Pocket Classic」は、プロセッサ(SoC)に「Snapdragon G1 Gen 2」を採用し、メモリ6GB、ストレージ128GBを搭載(メモリ4GB、ストレージ64GBモデルも存在)。また、画面は3.92インチ(1240 x 1080)の有機ELを搭載した魅力的な携帯ゲーム機に仕上がっています。それでいて129ドルという手に入れやすい価格で、コスパが高い製品です。
縦型の形状で、ゲームボーイをオマージュしたようなデザインになっています。ボタンはABXYの4ボタンのモデルと、セガサターンのコントローラと同じような6ボタンのモデルが用意されています。
記事内では、性能計測の結果も紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
縦型携帯ゲーム機「Retroid Pocket Classic」の製品概要
「Retroid Pocket Classic」は、Retroid Pocket社から販売されているAndroid搭載の携帯ゲーム機です。
プロセッサ(SoC)に「Snapdragon G1 Gen 2」を採用し、メモリ6GB、ストレージ128GBを搭載(メモリ4GB、ストレージ64GBモデルも存在)。また、画面は3.92インチ(1240 x 1080)の有機ELを搭載しています。
形状は縦型でゲームボーイをオマージュしたようなデザインです。
4ボタンモデルのカラーは「Retro」、「Berry」、「Teal」、「Kiwi」、「PKM Yellow」、「Atomic Purple」の6色、6ボタンモデルのカラーは「Classic 6」、「Classic 6 SG」の2色が用意されています。

主な仕様は以下の通りです。
| プロセッサ(SoC) | Qualcomm Snapdragon G1 Gen 2 ※8core(高性能コア x2、高効率コア x6) GPU:Adreno A12 |
| OS | Android 14 |
| ディスプレイ | 有機EL(AMOLED)タッチスクリーン対応 サイズ:3.92インチ 解像度:1240 x 1080 リフレッシュレート:60Hz |
| メモリ(RAM) | 4GB / 6GB LPDDR4x@2133MHz |
| ストレージ | 64GB / 128GB EMMC5.1 |
| スピーカー | モノラルスピーカー |
| カメラ | 非搭載 |
| イヤホンジャック | 搭載 |
| ワイヤレス接続 | Bluetooth 5.1 Wi-Fi 5 |
| 端子 | USB Type-C |
| スロット | microSDカードスロット |
| バッテリー | 5000mAh(27W充電対応) |
| サイズ | 138 × 89.8 × 26mm |
| 重量 | 223g |
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「Retroid Pocket Classic」のパッケージと内容物
「Retroid Pocket Classic」のパッケージは、しっかりとした硬さがある紙製の箱で、可愛らしい絵柄がプリントされています。

パッケージの側面には、購入したカラーが分かるようになっています。
(今回は「PKM Yellow」、「6GB+128GB」を購入したので、該当箇所にチェックが付いています。)

パッケージを開封すると、中には画面保護フィルムが入っていました。
(画面保護フィルムは購入する店舗によっては付属しない場合があります。)

画面保護フィルムを取り出すと、しっかりと梱包された本体が現れます。

パッケージの中には、以下の4点が入っています。
<内容物>
・Retroid Pocket Classic 本体
・USBケーブル
・画面保護フィルム(購入店舗によっては付属しません)
・書類一式

付属のUSBケーブルは、Type-A to Type-Cケーブルです。
(充電アダプタは付属しないので、別途用意する必要があります。)

付属していた画面保護フィルムは、光沢タイプのガラスフィルムです。

書類一式として、簡易説明と合格証が付属します。
簡易説明は裏側に1ページのみの簡易的なものです。


「Retroid Pocket Classic」の外観やスペックの確認
「Retroid Pocket Classic」の外観を紹介します。
本体の材質はABS樹脂です。
今回紹介するのは、4ボタンモデルの「PKM Yellow」カラーです。
本体はオレンジ寄りの黄色と青のツートンカラーで、とても鮮やかです。
任天堂のゲームボーイのように、上部に液晶画面、下部にコントローラ(ボタン類)が配置されています。

画面は3.92インチの有機ELで、ベゼルが黒く加工されているため、表示部との境目が目立ちにくいデザインになっています。(カラーによってベゼルの色は異なります。)

コントローラ部分は、上側の中央寄りに「Home/Backボタン」、左に「十字キー(Dパッド)」、右に「ABXYボタン」、その間に「セレクトボタン」と「スタートボタン」が配置されています。
右下にはスピーカーが配置されています。スピーカーはモノラルです。
「十字キー(Dパッド)」と「ABXYボタン」は静音性が高いです。「十字キー(Dパッド)」は格闘ゲームなどのコマンド入力もしやすく、操作性が良いです。その他のキーはカチカチというクリッキーな音がするので、静かな場所では気になるかもしれません。(「セレクトボタン」と「スタートボタン」が縦に並んでいるので、どっちがどのボタンか分からなくなることがありました。ちなみに、「スタートボタン」が下です。)

側面上側には、「microSDカードスロット(カバーあり)」、「3.5mmイヤホンジャック」、「USB-C端子」が配置されています。

側面左側には、「音量ボタン」と「電源ボタン」が配置されています。

側面右側と下側には、ボタンや端子類はありません。


背面には、「R1R2ボタン」と「L1L2ボタン」が配置されていて、奥にあるボタンを押しやすいように傾斜が設けられています。
上部と中央には通風口が配置されています。

本体の重量を実測したところ 225gでした。(公称値の223gとほぼ同じです。)

電源をONにすると「RETROID pocket」のロゴが表示されます。

初回電源投入時は、初期設定画面が表示されます。
画面に従ってセットアップをします。
※初期セットアップで各種エミュレータアプリのインストールも可能です。GooglePlayアプリのインストールの有無も聞かれます。

セットアップ(初期設定)が完了すると使用できるようになります。
Androidスマホと同じようにAndroidの画面が表示されます。
有機ELディスプレイなので画面表示が美しいです。

初期設定でGooglePlayアプリをインストールしておくと、GooglePlayも使えます。

プロセッサ(SoC)が「Qualcomm Snapdragon G1 Gen 2」、メモリが6GB、ストレージが128GB、OSはAndroid14であることが確認できます。

参考までにCPU-Zの情報も載せておきます。
※実際の画面サイズは3.92インチですが、5.14インチと判別されているのは謎です


「Retroid Pocket Classic」の性能計測
性能について、「Antutuベンチマーク(V10)」と「GeekBench 6」、「3DMark」での計測結果を紹介します。
Antutuベンチマーク(V10)での性能計測
Antutuベンチマーク(V10)での性能計測結果を紹介します。
結果、スコアは「406,739」でした。
※Performance設定は「Standard」、冷却ファン設定は「Stop」の状態で計測しています

「Qualcomm Snapdragon G1 Gen 2」は、スコアで見ると、「G99」搭載機と同等かそれより少し上なので、それなりの性能を有していることが分かります。
GeekBench 6での性能計測
GeekBench 6での性能計測結果を紹介します。
結果は、Single-Coreが「1,006」、Multi-Coreが「2,325」となりました。
※Performance設定は「Standard」、冷却ファン設定は「Stop」の状態で計測しています

また、GPU(OpenCL)の結果は「424」でした。
このスコアはびっくりするぐらい低い数値ですが、何度か計測してもこの辺りのスコアしか出ませんでした。(実際の性能はもっと高いので、スコアがここまで低い理由は不明です。)

3DMarkでの性能計測
3DMarkでの性能計測結果を紹介します。
結果は、WildLifeが「706」、SlingShotが「2,817」となりました。
※Performance設定は「Standard」、冷却ファン設定は「Stop」の状態で計測しています


こちらもGPU性能としては低いスコアとなりました。
(実際の性能はもっと高いので、スコアがここまで低い理由は不明です。)
「Retroid Pocket Classic」の使用感
良いと感じた点
十分な性能
SoCに「Qualcomm Snapdragon G1 Gen 2」、メモリは6GB、ストレージは128GBを搭載し、Antutuベンチマークでは40万点を超えるスコアを出し、十分な性能を持っています。
ファミコンやスーパファミコンなどの軽いエミュレータはもちろんのこと、Nintendo64やゲームキューブ、プレステーション1、PSP、セガサターンなどの少し重たいエミュレーターも動作します。
さらに、かなり重たいプレステーション2もそこそこ動作しました。カクついたりする場面もあります。
(解像度を上げると結構厳しい場面が多かったです。)


グラフィック(GPU)関係のベンチマークではスコアが低くて心配しましたが、スコア以上の性能を持っていそうです。
「Retroid Pocket 5」でファミコンやプレステーションなどのレトロゲーム(エミュレータ)で遊びたい方は、以下のRetroArchの記事を参考にしてください。
Androidのゲームもそれなりにプレイできます。
(重たいゲームは厳しいものもあります。)
ただし、様々なAndroidのゲームをメインでプレイする場合は、本体の128GBのストレージ容量では不足するかもしれません。(microSDにインストールできるのであれば問題はありませんが)
画面が綺麗
3.92インチ(1240 x 1080)の有機ELディスプレイを採用しています。
発色がとても綺麗で、屋外のような明るい場所でも視認性が高く、見やすいです。
画面の明るさは、40%ぐらいでも十分に明るいです。
有機ELの特性として、特に黒の発色が本当に真っ黒なので、ベゼルが黒のモデルの場合、下の写真のように画面表示の余白部分が目立ちません。

タッチスクリーンに対応しているので、通常のAndroid端末と同じようにタッチ操作も可能です。
一方で、指紋の付着や反射が結構気になります。下記の記事で指紋付着や反射防止に効果のある画面フィルムを紹介していますので、合わせて参考にしてください。
デザイン性が高い
本機は、ゲームボーイをオマージュしたような形状、デザインです。

3.92インチの大きめな画面を搭載しながらも本体サイズは極力コンパクトに抑えられ、カラーリングもとても綺麗です。特に個人的には「PKM Yellow」カラーが気に入っていて、持っているだけでも所有欲が満たされます。
イヤホンジャックが搭載されている
本機には、3.5mmのイヤホンジャックが搭載されています。
最近の携帯ゲーム機(特に高級機)はイヤホンジャックが非搭載のものが増えてきていますが、本機ではちゃんとサポートされています。
イヤホンジャックが非搭載であっても、USB-C端子からイヤホンジャックに変換して使用することも可能ですが、変換ケーブルが必要な上にUSB-C端子を占有するので、やはり直接イヤホンを挿せる方が便利です。
いまいちと感じた点
アナログスティック非搭載がもったいない
本機には、アナログスティックが搭載されていません。
せっかくNintendo64やPSPが余裕で動作する端末なのに、アナログスティックを備えていないため操作性の面で微妙です。(キーマッピングを変更してアナログスティックを十字キーにマッピングすることで、それなりにはプレイはできます。)
プレイステーション2までも動かせる性能があるのに、性能をフルに活かせていないという点はもったいなく感じました。
まとめ
本記事では、Android搭載の縦型携帯ゲーム機「Retroid Pocket Classic」を紹介しました。
プロセッサ(SoC)に「Snapdragon G1 Gen 2」を採用し、メモリ6GB、ストレージ128GBを搭載(メモリ4GB、ストレージ64GBモデルも存在)。また、画面は3.92インチ(1240 x 1080)の有機ELを搭載した魅力的な携帯ゲーム機に仕上がっています。
プレイステーション2もそれなりに動作するので、かなりの性能を持っていることが分かりました。
これだけの性能を持ち、デザイン性も良くて、129ドルという手に入れやすい価格というのには驚きです。
縦型の携帯ゲーム機を探されている方は、ぜひ参考にして頂ければと思います。
以下の公式サイトや他にはAliExpressでも購入できます。




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