この記事では、次のような疑問や悩みに答えます。
- 可愛らしくて小型でエミュレータが動作する中華ゲーム機を探している。
- AMPOWN(MagicX)から販売されている中華ゲーム機「XU MINI M」がどのような製品か知りたい。
本記事では、AMPOWN(MagicX)から販売されているエミュレータが動作する中華ゲーム機「XU MINI M」を紹介します。
「XU MINI M」は、2.8インチのIPS液晶を搭載した、小型のゲーム機です。独自のLinuxOSを搭載し、比較的軽量なゲーム機のエミュレータがプレイ可能です。
コンパクトで丸みを帯びたボディなので、可愛らしくて小さな中華ゲーム機を探されている方は、ぜひ参考にしてもらえればと思います。
AMPOWN(MagicX)「XU MINI M」の製品概要
「XU MINI M」は、AMPOWN(MagicX)から販売されているLinuxベースのゲーム機です。
コンパクトで丸みを帯びたボディに、2.8インチのIPS液晶を搭載しています。小型ながらも左右にアナログスティックを搭載しています。
カラーは「クリスタルブラック」、「グレー」、「オレンジ」の3色が用意されています。
主な仕様は以下の通りです。
プロセッサ(SoC) | RK3326 ※クアッドコア(Cortex-A35x4@1.5Ghz) ※GPU:Mali-G31 当初はRK3562を搭載と謳われていましたが、実際はRK3326であることが判明しました。 |
OS | Linux(独自のStockOS) |
ディスプレイ | IPS液晶 サイズ:2.8インチ 解像度:640*480 |
メモリ(RAM) | 1GB DDR4 |
ストレージ | microSDカード x2 スロット搭載 |
スピーカー | ステレオスピーカー |
イヤホンジャック | 搭載 |
端子 | USB Type-C x2 |
バッテリー | 2600mAh |
サイズ | 129 x 64 x 29mm |
重量 | 120g |
詳細は、以下のAmazonのサイトや他にはAliExpressでも確認できます。
AMPOWN(MagicX)「XU MINI M」の内容物
「XU MINI M」は収納ケースに入った状態で送られてきます。


収納ケースの中に一式が収まっています。

パッケージの中には、以下の5点が入っています。
<内容物>
・XU MINI M 本体(LinuxOSの入った64GBのmicroSDが本体に装着済み)
・USBケーブル
・ストラップ
・画面保護ガラスフィルム(クリーニングキット付き)
・マニュアル

付属のUSBケーブルは、Type-A to Type-Cケーブルです。
(充電アダプタは付属しないので、別途用意する必要があります。)

ストラップはシリコンのような素材になっていて、多少伸びます。

マニュアルに日本語の記載はありません。
英語と中国語のみです。


画面保護のガラスフィルムとクリーニングキットも付属します。

収納ケースの外側はファブリック調です。
中はジッパー付きの収納ポケットがあり、本体を収納する部分は起毛になっています。
(なぜかケース内にStockOSのダウンロード先のURLが書かれたシールが貼られています)


AMPOWN(MagicX)「XU MINI M」の外観と使用感
「XU MINI M」の外観を紹介します。
今回紹介するカラーは「クリスタルブラック」です。
黒の半透明のボディで、内部が少し透けて見えます。材質はプラスチックのような感じで、特に高級感はありませんが、丸みを帯びた形状でとても可愛らしいデザインです。

画面は2.8インチのIPS液晶です。
アナログスティックはプレイステーション系のコントローラと同様で、左右並行に配置されています。
(レトロゲームを楽しむ場合は、本機のように十字キーとボタンが並行になっている方が操作しやすいと個人的には考えています。)

画面左側には、セレクトボタン、十字キー(Dパッド)、アナログスティック(押し込み可能)が配置されています。
また、セレクトボタンの左横には、電源ONなどの状態が分かるLEDが配置されています。

画面右側には、スタートボタン、ABXYボタン、アナログスティック(押し込み可能)が配置されています。

画面下の中央には、Gボタンが配置されています。
Gボタンはシステム設定画面の表示などに使用するボタンです。

側面上部には、L1L2ボタン、R1R2ボタン、USB-C端子 x2、音量ボタンが配置されています。
※左側のUSB-C端子は電源供給、右側のUSB-C端子はコントローラなどの機器を接続できます

側面下部には、左右にスピーカー、電源ボタン、リスタートボタン、3.5mmイヤホンジャックが配置されています。

側面左側には、microSDカードスロットが配置されています。
こちらには、OSの入ったmicroSDカードを入れます。
※最初から64GBのmicroSDカードが入っています


側面右側にもmicroSDカードスロットが配置されています。
こちらは必要に応じてデータ用として使用できます。

裏側には、熱を逃すための排気口が設けられています。

電源ボタンを長押しするとLinuxOSが立ち上がります。
※OSの起動は20秒程度かかります

起動すると、このようにゲーム機(エミュレータ)を選択する画面が表示されます。
十字キーの左右でゲーム機を切り替えられます。


ゲーム機(エミュレータ)を選択する画面でGボタンを押すと、リスタートやシャットダウン(電源OFF)が可能です。

ゲーム機(エミュレータ)を選択し、プレイするゲームを選択する画面でGボタンを押すと、各種設定(コントローラの設定、エミュレータの変更など)が可能です。

本体の重量を計測しました。
microSDカードが1枚入った状態で、126.8gでした。
公称値の120gよりは若干重たい結果となりましたが、十分に軽いです。

エミュレータの性能について
ファミコンやスーパーファミコンといった軽いエミュレータは問題なく動作します。
アナログスティックを備えているので、Nintendo64やPSPも遊べます。ただ、タイトルによっては性能不足を感じましたので、遊べればラッキーといった感じで考えたほうが良いかもしれません。
PlayStationはかなり快適に遊べましたが、若干性能不足を感じる場面がありました。
それでもこの小さなボディでNintendo64やPSP、PlayStationがそこそこ動くというのは大きなポイントだと思います。
コントローラの操作感について

本体が小さいので、ボタンを操作しにくいかと思いましたが、本体に厚みがあるので意外と手にフィットします。
十字キー(Dパッド)やABXYボタンの押し心地もよく、それなりに操作できるレベルです。特にアナログスティックの操作性がよく、気に入っています。ただ、格闘ゲームは、十字キー(Dパッド)ではなかなかコマンドが入らないことが多かったです(コマンド入力は得意な方ではないので、その影響もありますが)。アナログスティックの方がまだコマンドは入りました。
L1とR1は問題ありませんでした。使用頻度は低いですが、L2、R2は配置が横に並んでいるということもあり、個人的には押しにくいと感じました。
十字キー(Dパッド)やABXYボタンを押した時の音は静かめで、L1L2、R1R2、スタート、セレクトはカチカチといった高い音がします。
画面の表示について

IPS液晶ということもあり、画面は明るく発色も良いので、とても綺麗です。
画面輝度を30〜40%にしていても、十分な明るさがあります。
画面サイズは2.8インチなので、小さい字などは見にくいと思うことがあります。特に文字を読んで進めるようなゲームは厳しい場面があります。
標準OS(StockOS)について
付属のmicroSDには標準OSであるStockOSが入っています。
最低限の動作はするので、手っ取り早く遊びたいという場合であればこのままでも良いと思いますが、言語に日本語がなかったり、設定できる項目が限られているのでカスタマイズ性は低いです。
標準OSが気に入らない場合は、カスタムファームウェア(別のOS)を使用するという方法もあります。カスタムファームウェアについては、以下の記事で紹介しています。
個人的には「PlumOS」か「ROCKNIX」に乗り換えた方が良いと思っています。
サウンドについて
ステレオスピーカーを搭載していて、音量は十分大きな音が出せます。音割れすることもありませんでした。音質は特に良いというわけではなく、レトロゲーム機としては合格点といったレベルです。
3.5mmイヤホンジャックが備わっているので、より音にこだわる場合はイヤホンを使用するといった選択肢もあります。
まとめ
本記事では、AMPOWN(MagicX)から販売されているエミュレータが動作する中華ゲーム機「XU MINI M」を紹介しました。
小さくて可愛らしいボディでありながら、軽量のレトロゲームがプレイできます。メイン機としては正直力不足を感じますが、サブ機として1台持っておくというのはアリだと感じました。
ちょっとした合間に遊べるようにカバンにさっと入れられるサイズなので、出先用に持っておくというのも良いかと思います。(収納ケースもついてくるので、追加で購入する必要もないですし)
小型の中華ゲーム機を探されている方は、ぜひ参考にしてもらえればと思います。
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